=*= お知らせ =*=

◎9月27日(金) 母子(ははこ)の心を紡ぐおはなし会 「我が子への愛は、いつでも両手の中に溢れてる」@静岡

時間:9時30分~11時30分

場所:静岡市内

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こんにちは。幸せを運ぶ語りびと 中村美幸です。

ご訪問下さり、ありがとうございます。

このブログでは、小児がんを患った長男(渓太郎)との闘病、別れを通して知った「幸せ」や「愛」、「命」「生きること」について綴らせていただいています。

・~・~・~・

 

「渓ちゃん、渓ちゃん、大好きよ」

 

「渓ちゃん、渓ちゃん、かわいいね」

 

そう小さな耳元でささやき続けるのは、渓太郎のために作った自作の子守唄。

 

寝息がこぼれるおちょぼ口を眺めていると、ただただこぼれる心の声。

 

 

(・・・渓ちゃん・・・かわいいな・・・)

 

 

 

 

 

 

小児がん発症時、渓太郎は生後4か月。

 

がんに蝕まれながらもその小さな身体は、成長する姿を私に見せてくれた。

 

 

―――それまではおっぱいだけを飲んでいた渓太郎も、入院からしばらくすると、病院から出される離乳食を食べるようになり、それでも足りなくなると、食事の合間に「赤ちゃんせんべい」をほおばった。

 

 

 

 

また、ある日には・・・

 

お座りをしていた渓太郎が突然、ベッドの柵をぎゅっと握ったかと思うと、左右の手を交互に上へ延ばしていき、フラフラしながら・・・・

立ち上がった!

 

「渓ちゃん、すごい!!つかまり立ち!!!」

 

「すごい、すごい!!」

 

病気のことばかりに気を取られていた私の中から、子どもの成長に心を弾ませる母の顔が飛び出した。

 

 

 

 

また、ある日には・・・

 

「キャッキャ」と声をあげることで喜びを表現したり、顔を真っ赤にして泣くことで怒りをぶつけていた渓太郎の口から、突然、言葉が発せられた。

 

 

「イタイ・・・」

 

 

渓太郎の口からこぼれた、初めての言葉。

 

私にとって、あまりにも切ない成長の証・・・。

 

 

 

 

健康な子どもなら、引き続き成長する姿を見せてくれるのだろうけれど、渓太郎が患っていたのは、悪性度の高い希少がん。

 

右肩上がりだった成長線は、闘病から8か月目あたりを頂点にして、「へ」の字を描くように下降線をたどっていった。

 

 

 

小さな手を思いっきり広げて「ちょうだい!ちょうだい!」と催促していた「赤ちゃんせんべい」に見向きもしなくり、栄養源はおっぱいに逆戻り。

 

 

 

「つかまり立ちをするようになったから、落下防止の柵のついているベッドにしよう!」と言って、看護師さんが運んでくれたサークルベッドも、1か月ほどで不要になった。

 

渓太郎はまた、お座りに戻り、座る力さえないときは、生まれたばかりの頃のように寝たままの状態が続いた。

 

 

 

「イタイ」は、私が聞いた最初で最後の言葉となった。

 

渓太郎はまた、か細く泣くことで痛いを表現し、口を「U」の字にすることで喜びを表現。

 

表情筋を動かす力がない時は、目を閉じたまま「ハア、ハア」と、ただ荒い呼吸を繰り返した。

 

 

 

 

(渓ちゃんの命の期限が迫ってる・・・)

 

(別れの日は・・・そう遠くない・・・)

 

 

いくら凄みを持って「絶対に死なせない!私がなんとかする!」と宣言してみても、奥からズキズキと響いてくる心の痛みはごまかしきれない。

 

 

しかし・・・

 

 

そんな心の痛みも、ハッタリの強がりも、丸ごと飲み込むように激しく湧き上がってきたのは

 

―――渓太郎への愛。

 

 

 

「渓ちゃん、渓ちゃん、大好きよ」

 

「渓ちゃん、渓ちゃん、かわいいね」

 

 

小さな耳元でずっと囁き続けた子守唄は、

 

目を開ける力もなく、ただ荒い呼吸を続ける渓太郎に向けた、『お母さん、ここにいるからね』の合図。

 

 

 

バンザイのように左腕を真上に挙げ、その腕を枕にし、ひざを曲げて渓太郎を包み込むような添い寝の格好は、寝たままだっこを再現したオリジナルスタイル。

 

これは、寝た状態のまま、渓太郎が大好きなだっこが再現できないかと試行錯誤してやっと見つけたスタイルだ。

 

「うん。これなら渓太郎の身体と私の身体がぴったりとくっつく!」

 

 

 

渓太郎を不安にさせたくなくて、ぎりぎりまで我慢してトイレに駆け込むことも・・・

 

食事を摂る時間さえ惜しくて、渓太郎のために出された離乳食を食べてしのいだ空腹感も・・・

 

 

 

「これほどの喜びはほかにない!!」と思えるほどの、幸福感に包まれた一分一秒。

 

 

それは、渓太郎が私の奥から引き揚げてくれた、「愛」、「愛」、「愛」・・・

 

 

 

 

講演やおはなし会をしていると、「大切な人に迷惑をかけたくない」という声をよく聞くけれど・・・

 

「大切な人に迷惑をかけてあげる」という想いやりも、きっと、ある。

 

 

そうすることで、その人の中に眠っている「愛」を引きだしてあげることができるのだから・・・。

 

 

 

 

 

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