=*= お知らせ =*=

◎9月27日(金) 母子(ははこ)の心を紡ぐおはなし会 「我が子への愛は、いつでも両手の中に溢れてる」@静岡

時間:10時~12時

場所:静岡市内

その他の詳細については、決まり次第お知らせいたします。

 

その他、講演会などについてのご質問・お問い合わせはこちらよりご連絡ください。

 

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こんにちは。幸せを運ぶ語りびと 中村美幸です。

ご訪問下さり、ありがとうございます。

このブログでは、小児がんを患った長男(渓太郎)との闘病、別れを通して知った「幸せ」や「愛」、「命」「生きること」について綴らせていただいています。

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がんサバイバーである斎藤智恵美さんと、小児がん患者遺族である私による~ありのままの私を抱きしめる~「いのちのおはなし会」@安曇野が、去る21日(日)に開催されました。

 

 

 

お越しくださったのは、さまざまなカタチで「いのち」と向き合っているみなさん。

そして、まっすぐに見つめているのは「生きる、今」。

 

この日参加してくれた友人、小川原寿美さんもその一人。

彼女は、かけがえのない友人を6年ほど前に亡くしてから、ことあるごとに、変わることのない心の痛みを私にこぼした。


「みな子は、どうしていなくなっちゃったんだろう・・・」

 

「いなくなったことを、どうしても受け止められない・・・」

 

 

みな子さんが闘病していたころ―――

 

寿美さんはみな子さんが入院する病院に通い、グレープフルーツの香りを使ったアロママッサージを彼女に施した。

 

 

「みな子が、少しでも楽になってくれたらいいな」

 

「大好きなグレープフルーツの香りで、みな子が少しでも癒されたらいいな」

 

 

両手いっぱいに抱えた寿美さんの想いを、みな子さんもまた、全身で受け取った。

 

 

「気持ちいい!」

 

「うわ~!おいしそう!」

 

食事が摂れなくなったみな子さんの口からこぼれる幸せな言葉の数々に、喜びいっぱいだった寿美さん。

 

 

 

 

ところがある日。

 

 

 

 

病室に向かった寿美さんの目が捉えたのは、空っぽになったベッド・・・。

 

 

「どういうこと・・・」と呆然とする彼女に、看護師さんによってみな子さんの旅立ちが告げられた。

 

 

「みな子は、どこに行っちゃったの・・・」

 

 

さっきまで胸いっぱいにあふれていたみな子さんへの愛が行き場を失うと、その想いは「シコリ」へと変化をし、胸に詰まったまま今日までとどまり続けた・・・。 

 

 

 

 

 

 

 

「人は、愛情をもらうことより、与えることの方が幸せなんだ!」と、ハッとしたのは、渓太郎が寝たきりの状態になったときのことだった。

 

 

もうお座りをすることもできなくなり、ミルクを飲む力もない。

 

そんな渓太郎のために・・・

 

 

 

どうしたら、楽しい気持ちになってくれるだろう。

 

どうしたら、少しでも楽になってくれるだろう。

 

どうしたら、安心してくれるだろう・・・。

 

 

―――渓太郎の存在が、私の心の中から次々と「愛」を引き上げてくれた。

 

 

そして、自分の中からとめどなくあふれ出る愛情が、私の身体を動かした。

 

 

 

大好きな『お母さんといっしょ』のビデオも見れなくなった渓太郎のために、歌のお姉さんに代わって、耳元で唄い続けた。

 

「♪ねえ、ぞうさん。長~いお鼻を伸ばしてよ。スルスルスル滑り台~~~♪」

 

もう、キャッキャというかわいい声を上げてくれることはないけれど、あの頃と同じように満面な笑顔で喜んでくれているであろう姿が心に映る。

 

 

 

渓太郎の寝息が聞こえ始めると、自作の子守唄を唄い続けた。

 

「渓ちゃん、渓ちゃん、大好きよ」

 

「渓ちゃん、渓ちゃん、かわいいね」

 

(ねんねすれば、苦しくなくなるね・・・)という祈りの中、渓太郎は穏やかで安心した寝顔を見せた。

 

 

―――全身が喜びに包まれた。

 

 

「与えることの方が幸せなんだ・・・。愛をもらうことよりも、ずっと、ずっと・・・」

 

 

 

その時のことを語っていると、当時の自分と寿美さんの姿が重なった。

 

 

「としちゃん(寿美さん)・・・。与えることが喜びだったんだね・・・。みな子さんに届けるはずだった愛情を、今でも抱えたままなんだね」

 

すると寿美さんは、ハッとした顔をして、(うん・・・)とうなずくと、ハラハラと涙をこぼした。

 

 

 

 

 

みな子さんが旅立って、6年。

 

おはなし会終了後、寿美さんは「長かったけれど、やっとわかったよ」と前置きをして、静かに話し始めた

 

 

「私が、もらっていたんだ・・・。

 

みな子が受け取ってくれることで、私はいっぱいもらっていたんだ・・・。

 

だから肉体が亡くなった今でも、与えたくて必死だった・・・

 

でも、もうわかったよ。

 

もう、愛はいっぱいある」

 

 

 

 

寝たきりになった渓太郎が教えてくれた。

 

 

「人の心の奥には、枯れることにない愛の源泉がある。

 

だからこそ、与えることで、自分の心を愛で満たすことができるんだよ」・・・と。

 

 

(ご本人の許可をいただいて掲載しております。なお、「みな子さん」は仮名です。)

 

 

参加してくださった皆さん、素晴らしい時間を本当にありがとうございます。



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