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【講演会・おはなし会の情報】

 

☆「いのちと心のおはなし会」@半田市

<日時>6月9日(日) 10時から13時 (延長する場合があります)

<場所>半田クラシティ3階市民活動ルームABC
<参加費>3,000円
【お申し込み先】ハンドメイドスマイルクラブ新美佳子  (TEL)080-6955-1214  (メールアドレス) h_h8524y_y@ezweb.ne.jp
留守電切り替わった場合は、番号とお名前を残していただければ、折り返えさせていただきます。
※残り2席です。
 

☆「幸せは足元に落ちている」~我が子を看送る時間の中で~@東京・長野

【東京】

5月19日(日) 14時~16時半(開場13時45分)

<場所>かん芸館(荻窪)

<入場料>3,500円(小学生~高校生500円)

【長野】

6月22日(土) 14時~16時半(開場13時45分)

<場所>長野リサイクルプラザ多目的ホール

<入場料>2,500円(小学生~高校生500円)

 

お申し込みはこちらから

 

その他、講演会等についてのご質問・お問い合わせはこちらよりご連絡ください。

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こんにちは。本当の愛と幸せを届ける講演家中村美幸です。

ご訪問下さり、ありがとうございます。

このブログでは、小児がんを患った長男(渓太郎)との闘病、別れを通して知った「幸せ」や「愛」、「命」「生きること」について綴らせていただいています。

・~・~・~・~・

 

「け・い・ちゃん!」

 

 

医師は人差し指を伸ばすと、その声に合わせて、リズミカルに渓太郎の鼻先をツン、ツン、ツンとつついた。

 

 

その楽しい声に渓太郎は、「キャ、キャ」と言って大喜びをすると、ベッドの中から思いっきり両手を伸ばし、だっこをせがんだ。

 

 

「渓ちゃん、だっこね」と言って、医師がベッドの脇からふわっと抱き上げると、渓太郎はすかさず白衣の胸元に頬を押しつけ、まるで私に自慢するかのようにニコニコとほほ笑んだ。

 

 

そんな渓太郎に「はははっ。渓ちゃん、かわいい!」と言って、頬と頬を重ね合わせる医師。

 

 

「渓ちゃん!先生のだっこ、うれしいね~!」という、ベッドに取り残された私の声は、じゃれ合う二人に聞こえてているのか、いないのか・・・。

 

 

 

それは私にとって、病院生活の中での幸せな日常の一コマ。

 

・・・のはずだったのだけれど・・・個室の時は・・・。

 

 

 

その時、私たちがいたのは大部屋だった。

 

 

 

医師が病室を出た直後、隣のベッドから険しい声が聞こえてきた。

 

 

「渓ちゃんたちは、先生からすごく大事にされているよね」

 

 

ため息が混ざったような声でそうつぶやくと、タクちゃんママは、少し投げやりに言葉を追加した。

 

 

「私たちのことは、そこまでじゃない・・・」

 

 

なんと返事をしたらいいのか・・・。

 

 

「・・・そんなことないと思うよ・・・」と、戸惑いながら、ありきたりの返事をした。

 

 

 

 

それから数か月後、渓太郎はひとり天国へと旅立った。

 

あまりにも深い絶望の穴に落ちた私には、それからしばらくの間の記憶はないのだけれど、そんな中、ひとつだけ決めていたことがあった。

 

 

「四十九日の法要を終えたら、こども病院に行って先生にお礼を伝える」・・・と。

 

 

 

そして、その日がやってきた。

 

主治医に会うため、こども病院の玄関から腫瘍科病棟の方に向かって歩いていると、運よく廊下でバッタリ。

 

 

「先生!!」

 

 

「あっ・・・渓ちゃんのお母さん!」

 

 

そう言って駆け寄ってきた医師は、私の顔を覗き込みながら「元気そうでよかった・・・」とつぶやくと、今度は、私が話し始めるより先に、少しせかすように訊いてきた。

 

 

「ねえ、お母さん。

 

タクちゃんのお母さんは元気でしょうか・・・。

 

タクちゃんが亡くなったとき、すごく動揺されていたから、ずっと心配で・・・。

 

タクちゃんのお母さん・・・大丈夫でしょうか・・・」

 

 

タクちゃんママとは、付添い看護中も仲良くしていたことから、退院後もきっと連絡を取り合っているはすだ・・・と思ったのだろう。

 

そう言って、医師はポロポロと涙をこぼした。

 

 

その姿を見た瞬間、あの時のタクちゃんママの言葉が蘇った。

 

―――「渓ちゃんたちは、先生からすごく大事にされているよね」 「私たちのことは、そこまでじゃない・・・」

 

 

(先生は、こんなにもタクちゃんたちのことを大切に思っているよ・・・)

 

 

頭に浮かぶタクちゃんママに向かってそうつぶやくと、お礼を伝えたい気持ちを脇に追いやって、心に力を込めて医師に返した。

 

 

「先生。タクちゃんのお母さん、元気にしています。大丈夫です」

 

 

「そっか・・・。よかった。それなら、よかった・・・」

 

 

 

 

人との比較は、本当は存在しない「優」と「劣」さえ作り出す。

 

 

誰かから大切にされている人を見ると、なぜか、自分は大切にされていないこように感じてしまうように・・・。

 

誰かが褒められていると、自分は劣っている気がするように・・・。

 

 

 

だけど・・・

 

本当は、人の「優」「劣」など、測定不可能。

 

だって、それを測るための「ものさし」など、どこにも存在しないのだから・・・。

 

 

 

 

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