こんにちは。本当の愛と幸せを届ける講演家 中村美幸です。

ご訪問下さり、本当にありがとうございます。

このブログでは、小児がんを患った長男(渓太郎)との闘病、別れを通して知った「幸せ」や「愛」、「命」「生きること」について綴らせていただいています。

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目に見えて在るのが「実体」

見えても、見えなくても在るのが「存在」

 

「存在=愛」

 

 

 

 

20年前の今日、午後3時10分。

 

ついさっきまで、「渓ちゃん、ありがとうね」と話しかけていた渓太郎は、私の腕の中で天国へと帰っていった。

 

 

もう居る必要がなくなった病院を後にすると、私は、変わらない温もりを遺して動かなくなった渓太郎を抱き、家路に就いた。

 

 

しだいに消えていくその温もりを決して忘れないように、移動中ずっと、私はその細い腕をぎゅっと握った。

 

 

家に着くと、訃報を聞いた親せきが準備しておいてくれた布団に渓太郎を寝かせた。

 

そして私は、病院にいたときと同じように添い寝をした。

 

ずっとそうしていたように、右手は渓太郎の胸の上へ・・・。

 

 

私の右手に伝わっていた温もりが、ゆっくりと消えていく。

 

 

「もう、こんなに冷たくなっちゃった・・・」

 

 

私の手のひらが渓太郎の死を実感させた。

 

 

 

そして、もうほんのわずかな温もりも感じられなくなったとき・・・。

 

 

 

心の中から、はっきりとした自分のつぶやきが聞こえた。

 

 

(もう・・・この中に渓太郎はいない・・・)

 

 

延命治療を繰り返し、旅立つことを決して許さなかった私が、泣き叫ぶこともなく、ただ冷静に・・・。

 

 

 

渓太郎の温もりを感じられなくなった、手のひら。

 

笑顔が見られなくなった、私の目。

 

かわいらしい声が聞こえなくなった、耳。

 

そして、ほわんとした生暖かい渓太郎特有の匂いも捉えることができなくなった、鼻・・・。

 

 

 

すべてを確認しても、私はこれまでと変わらず、渓太郎に声をかけた。

 

 

「渓ちゃん、ありがとうね」

 

「お母さんのもとに生まれてきてくれて、本当にありがとう」

 

 

 

肉体を求め続けた私は、渓太郎の旅立ちとともにすべてを失うと思っていたけれど、本当はなにも変わっていなかった。

 

私のもとには、もう決してなくなることのない渓太郎の魂と心が残った。

 

 

 

目に見える「実体」ばかりを求めると、魂や心が見えにくい。

 

実体を失って、やっと見えた渓太郎の本当の「存在」

 

 

「存在=愛」

 

 

渓太郎の「存在」が、今でも母親である私に幸せと、喜びを与えてくれる。

 

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