こんにちは。本当の愛と幸せを届ける講演家 中村美幸です。

ご訪問下さり、本当にありがとうございます。

このブログでは、小児がんを患った長男(渓太郎)との闘病、別れを通して知った「幸せ」や「愛」、「命」「生きること」について綴らせていただいています。

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「私ね、ミユさんが思っているほどいい人じゃないよ。


うまくいっている人に出会うと、口では「すごいね」って言いながら、本当は、「失敗すればいいのに・・・」と思ったりしている・・・」

 

セミナーを終え、会場出口あたりで立ち話をしていると、ふと、彼女がつぶやいた。

 

 

 

 

 

生存した例がない渓太郎の病気と向き合い続けた一年間は、私にとって「人との比較」の時間でもあった。

 

 

あとから入院してきた母子を何人見送っただろう。

 

 

「渓ちゃんも早く退院できるといいね」

 

そう言って病室をあとにする、母子に微笑みながら声をかける。

 

「退院おめでとう。よかったね」

 

 

 

そんな表情や言葉とは裏腹に、私の心の中に溢れていたのは、「ねたましさ」「うらやましさ」

それは時に、八つ当たりとなって、母子の背中に罵声さえ浴びさせた。

 

 

 

(「渓ちゃんも早く退院できるといいね」なんて、心にもないことを!!本当は「かわいそうに・・・」と思っているんでしょ!)

 

 

 

言葉にできないその声は、胸の中で膨張して、涙になってこみ上げる。

 

 

 

(私だって、渓太郎とふたりで家に帰りたい・・・)

 

 

(私だって、みんなから「退院おめでとう」と言われたい・・・)

 

 

 

必死に涙をこらえて、渓太郎と二人の世界に逃げ込んだ。

 

 

「渓ちゃん・・・」

 

 

小さな体を私の胸の中に包み込むと、渓太郎は決まって目を「への字」にして、「キャッキャ」と笑い声を上げた。

 

 

 

(渓ちゃん・・・ずっと一緒にいようね)

 

 

 

 

罵声をあげる醜い自分と、優しい声で渓太郎を包む自分。

 

とてもひとりの人間とは思えない、二人の私。

 

 

 

そんな自分と何度も、何度も直面した。

 

 

 

 

そしてあるとき、同室だった母子を見送りながら、いつものように

 

(どうせ、かわいそうだと思っているんでしょ!)

 

(私だって、渓太郎とふたりで家に帰りたいよ・・・)と思った、その直後。

 

 

心の隅から、思わぬ言葉がこぼれた。

 

 

 

(私・・・かわいそう・・・)

 

 

 

それは、自分を必死で擁護する私の声。

 

罵声をあげる醜いと思っていた自分は、「自分への愛」から生まれているのだと気がついた。

 

 

 

 

「私ね、ミユさんが思っているほどいい人じゃないよ。


うまくいっている人に出会うと、口では「すごいね」って言いながら、本当は、「失敗すればいいのに・・・」と思ったりしている」

 

 

(そりゃそうだよ。誰だって自分のことはかわいいもん)

 

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