『 ~略~ 渓ちゃんに幸せと喜びと自由を与え続けます。』

 

 

それは、渓太郎を生んだ日、育児日記に書いた私の言葉。

 

「幸せ」「喜び」「自由」・・・

 

その中で私がもっとも大切にしたかったのは、渓太郎の「自由」

 

 

しかし・・・

 

 

闘病生活が始まってからは、私たちはすべての行動が制限された。

 

空気清浄機の置かれた病室から出ることを禁止された渓太郎は、それまで日課だったお散歩に行くこともできなくなり、病棟外の人と交流することもできなくなった。

ガラス越しに空を眺めながら「世界はこんなに広いのに・・・」と思うと、閉じ込められた空間の狭さに息が詰まりそうになる。

 

 

いつも食べていた離乳食も食べられなくなり、唯一、口にすることを許された個包装の赤ちゃんせんべいを渡すと、渓太郎はパクッと一気に半分位くらいまで口の中に入れた。

唾液に混ざってゆっくり溶けていくせんべいの味を、不思議な顔をしながら確かめるその姿に、(渓ちゃん、世の中にはね。本当はもっといろんな味の食べ物があるんだよ・・・。)という気持ちが湧き上がっても、渓太郎には不要な情報なのだと呑み込んだ。

 

 

 

病室の中しか知らない渓太郎に・・・

家族と、病棟の中の人としか交流ができない渓太郎に・・・

そして、

ミルクと赤ちゃんせんべいの味しか知らない渓太郎に、自由を与えるだなんて・・・ウソだ!

 

 

 

そんな気持ちがこみ上げていた私が、病棟の廊下であゆみちゃんと話をしたのは、それからまもなくの頃。

 

 


中学3年生のあゆみちゃんを見つめながら、(入院なんてしていなければ、今ごろ受験の準備をしているころなのに・・・。)と思っていると、あゆみちゃんは渓太郎の頭を撫でながら思わぬことを言った。

 

「私ね、渓ちゃんみたいに小さな子どもが大好きなの!だから、将来は保育士さんになるのが夢なんだ!」

 

 

長期入院をしていれば、受験のことなど考えられないだろうと思っていた私に、受験どころか、自由に大きな未来を描いていたあゆみちゃん・・・。

 

 

そのとき、やっと不自由の本当の意味を掴めた気がした。

 

(・・・行動を制限されていることが不自由なんじゃない。心に制限をかけてしまうことが本当の不自由なんだ・・・)・・・と。

 

 

 

置かれている環境が自由でも、心が縛られていては本当の自由とは呼べない。

 

だけど、いくら不自由な環境にいたとしても、心が自由なら、いくらでも夢を描ける。

幸せを見つけられる。


 

 

さまざまな制限のある生活をしながら渓太郎は、先生や看護師さん、周りの子どもたちとたくさんの「喜び」や「幸せ」を分かち合っていたに違いない。

 

そして・・・

 

「どんな渓太郎でもいい。ただ一緒にいたい。」と願い続けた私は、もしかしたら、本当の「自由」を渓太郎に与えられていたのかもしれない・・・。

(渓太郎以外のお名前は仮名です)

 

 

 

~* 平成30年度 小・中・高校 PTA講演会の受付が始まりました *~

 

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講演を聴いてくださった方からは、
『ほかのこと比べてばかりで、自分の子どもを否定してばかりでした。でも、心から子どもたちのことを愛おしいと思えるようになりました。』

『人生でもっとも大切なことを教えてもらいました。すべての人に聴いて欲しい講演会です。』

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『自分のことが嫌いでしたが、本当はどれだけ貴重な存在なのかを感じることができました。前向きに生きたいと思います。』

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『とにかく、今すぐ子どもを抱きしめたくなりました!帰ったすぐに大好きだと伝えます!』・・・などのご感想をいただいております。

 

講演会1


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