前回に続き、今回はChiyoTax IIF、ChiyoTax IIIF、Chiyotax IIIFの調査結果のまとめです。
千代田光学精工(後のミノルタ)から商標権のクレームを受け、1955年からチヨカ(CHIYOCA)からチヨタックス(Chiyotax)に改名しました。
Chiyoca IIFにスローシャッター(T,1〜8)をつけ、ChiyoTax IIF(Tが大文字)として1954年12発表、1955年01月から広告掲載開始。
発売後、すぐにChiyoTax IIIFに改名。LeicaもIIFがスロー無し、IIIFがスロー付なので、最初からIIIFとすべきでした。
シンクロ接点は独式1個。
Leica同様、ファインダー枠の形状が初期は段付、以降は丸肩。
■製造番号調査結果
ChiyoTax IIF(Tが大文字)の製造番号確認結果、#15530〜15585。約100台の製造に留まった。
ChiyoTax IIIF(Tが大文字)に改名した製造番号は、#15628〜16047。従って、#15600前後からIIIFに変更された模様。
製造番号の初めが、#15501〜と推定され、1955年製造を示す。ChiyoTax IIF & IIIF合計約600台(#15501〜16047)。
#16104〜16295はメーカ名がChiyotax CameraからReise Cameraに変更され、Chiyotax(tが小文字)に。約200台製造。
当時の広告から、ライゼ光学(Reise Camera)に変更されたのは、1956年10月前後。
1955年01月〜1956年09月までの21ケ月でIIF + IIIF合計800台=年産約500台、月産約40台の計算。少な過ぎる印象です。
1957年からは製造番号が20xxx(2は昭和32年=1957年を示す)になりました。
確認できたChiyotax IIIFの製造番号は#20015〜20652。
広告の最後が1957年07月なので、7ケ月で700台=月産約100台と推定。倍増しました。
ということで、ChiyoTax IIF + ChiyoTax IIIF + Chiyotax IIIF = 1,500台(1955年01〜1957年07月)と推定され、年間600台程度。
これではビジネス的に成功したとは言えません。千代田商会が販売から手を引いたのも当然ですね。
■広告
年次別に広告を比較すると以下のとおりです。但し、1951年〜1953年分は未確認。
1954年。CHIYOCA I型(CHIYOCA 35) 10,000円。CHIYOCA IIF 18,000円。Lena 50/3.5 7,000円。ケース 1,300円。
1954年当時、CHIYOCA IとCHIYOCA IIFが併売。でも、I型のシンクロは新式(独式)1個。CHIYOCA IIFは旧式シンクロ2個。
何故、独式シンクロのCHIYOCA IIF写真を使わなかったのでしょう?
1955年。Chiyotax IIIFはReise 50/3.5付28,300円。Hexar 50/3.5付29,800円。
逆算すると内訳は、IIIF 20,000円。Reise 7,000円。Hexar 8,500円。ケース 1,300円。
1956年。Chiytax IIIF Hexanon 50/1.9付41,100円。Hexar 50/3.5付29,800円。
上記から逆算して、Hexanon 50/1.9は19,800円となります。IIIF本体20,000円と同等価格。
1956年にはLena 50/3.5、Reise 50/3.5は販売打ち切りになった模様。
価格差1,500円ではユーザは小西六のHexarを選んだのでしょう。
■Chiyotaxの偽物
Chiyotax IIIFの偽物が幾つかあります。Chiyotaxが少量生産なので、希少価値を狙ったものです。
ロシア製ZorkiかFedをもとに偽装したのもですが、簡単に見分けられます。
(1)Chiyotax IIIFはスロー付。偽物はスロー無し。シャッター系列も異なります。シンクロ接点も無し。
(2)ファインダーの形状が本物は、段付き(初期)か丸肩。偽物は真四角。
(3)製造番号は#20,xxx〜26,xxxといずれも20,000番代。ライゼ光学(Reise Camera)製Chiyotax IIIFに合わせています。
ライカ真似作ったけれど売れ残り






















