近藤誠氏への批判②の2「抗がん剤をして後悔」へのコメント | がん治療の虚実
2013-06-19 08:38:16

近藤誠氏への批判②の2「抗がん剤をして後悔」へのコメント

テーマ:近藤誠氏への反論
現代医学の失敗作。さんよりコメント
異時性両側乳がん患者です。 
再発予防のための補助療法の抗がん剤をして後悔しているものです。
副作用について、治療中のことは説明されましたが、
長期にわたる副作用があるとは説明されていませんでしたし、
全く知らなかったので担当医の過失と思っています。
長期副作用で悩んでいます。
・不妊(閉経状態)
・体がむくみやすい(腎臓機能低下)
・関節痛
・だるい
・髪が生えない(ウィッグなしの生活ができない)
他にも症状はありますが、主なものです。
ちなみに 治療後、3年たっています。
もう一度言いますが、上記はいっさい説明をうけて
いません。女性は抗がん剤で閉経の可能性が
あることも全く知りませんでした。
まだ 出産をしていない私には大きな問題です。
髪も生えてない人がたくさんいるのがわかりました。
一生ウィッグ生活ですか?
そんなこと不可能です。
ショックです。女性としての楽しみを
すべて抗がん剤治療でうばわれました。
説明もなく…ちゃんと説明して下さい。

こういう患者たちに 医者はどう責任をとって
いただけるのでしょうか?

近藤医師の本も読みました。
先生は批判していますがこの文章からは、
近藤医師の言っていることが間違いだとは
証明にはならないのではないですか?
だって、結局抗がん剤も万能ではない。
効く人もいれば効かない人もいる。
その効き方も 人それぞれ、あいまいです。

それに日本の抗がん剤の使われ方に反対しているのは
近藤医師だけではありません。
昨年 植松稔先生の「抗がん剤治療のうそ」という
本を読みましたが、とてもわかりやすかったです。

説明もなくこんなことになっても
誰も責任さえとってくれません。
結局 患者は泣き寝入りですか?
私は がん治療において大切なのは
患者が自分で後悔のない治療を選択できる医療環境が
必要だと思っています。
インフォームドチョイスの重要性をうったえたいです。


ーー当方のコメントーー
がんばって治療したにもかかわらず、不本意な結果となり、後悔されているという状況にご同情申し上げます。

抗がん剤治療担当医は抗がん剤による脱毛は治療後にはまた回復しますと説明する傾向がありますが、実際には簡単には元通りにならないケースが確かに少なからずあるようです。
脱毛は抗がん剤の副作用の中では二番目に嫌がられるほど(一番は吐き気)、患者さんにとっては深刻な問題ですが、患者さん側と医療側のとらえ方のギャップは相当なものだと思います。

抗がん剤の副作用は頻度の少ないものも含めると100種類以上あるため、全て説明するのはなかなか難しい現実があります。
しかし実際に不利益にあった患者さんにとっては許しがたいものでしょう。
ただ実際には、抗がん剤以外の薬剤、市販の風邪薬などでも重篤な副作用はそれなりにあります(抗がん剤よりは少ないですが)。

ここから引用ーーーーーーーーーーーー
薬副作用の皮膚障害、2年半で131人死亡 厚労省まとめ
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO41951060Z20C12A5CR8000/
薬の副作用で起きる皮膚障害のうち、症状の重いスティーブンス・ジョンソン症候群と中毒性表皮壊死(えし)症の死亡報告が、今年1月までの2年半で131人に上ったことが、厚生労働省のまとめで28日までに分かった。
~中略~
発症の原因と疑われる薬は抗てんかん薬と解熱鎮痛消炎薬、抗生物質がそれぞれ200例を超えた。薬局などで処方箋なしに買える一般用医薬品の風邪薬も54例あった。

身近な薬の落とし穴 警告!「市販薬」の意外な副作用
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3275_all.html
ーーーーーーーーーーーーここまで引用

また担当医が説明不足で、あるいは十分説明したと主張しても、それが患者さんに伝わらず、時間的、人的制約のため理解不足のまま意に反する結末になってしまうことは十分あり得ることです。(貴女の担当医を直接擁護する意味ではありません)
今後これに関しては双方が歩み寄る姿勢がないと解決の方向に進めないと思います。

例えば医療側の工夫の一つの例として挙げると、臨床試験では以前は患者さん用の説明文書は数ページでしたが、最近ではより詳しく数十ページの分厚い冊子になりました。これを読み切って理解出来る患者さんは多くはありません。

そこで治療を受ける側としてはネットや患者会などで経験者の助言などを活用してご自身の価値観を勘案した選択をする工夫が求められます。

こう言っては身もふたもない感じがしますが、抗がん剤が結果的にご自身のためにならなかったと思う人は近藤誠氏の主張は真実だと思うでしょうし、役に立ったと思う人にとっては間違った説だと考えるものです。

しかし、最も大事なことはこれから治療選択する場合、どちらの方が有益になる人が多いかということであり、その次に大事なことは残念な結果になった患者さんをどう救済するかでしょう。
前者に関しては患者さん全体(この全体という言葉が重要)を対象とした科学的検証(確率と言い換えても可)で勝負がついています。

近藤誠氏の発言内容にはいくつか有益なものもありますが、大きな問題は一部の固形がん以外、抗がん剤は全て例外なく有害だと主張していることだと考えています(その最たる例ががん放置療法でしょう)。

やはり患者さんの価値観も含めた上での判断が必要という事に関しては当方も貴女と同じ意見です。

参考: 治療を無理に推奨しない理由
http://ameblo.jp/miyazakigkkb/entry-10758884254.html

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