今、子育てで注目されている「アタッチメント」。今回も、そのアタッチメントについてです。
子どもの甘えを受け止める経済的余裕も、時間的余裕もありません。アタッチメント不足が心配だし、そんな子育てしかできない自分が、ダメな親に思えてしまいます。
子どもは、甘え(アタッチメント行動)を受け止めてもらうと、「ぼくは愛されている」と安心し、不安や寂しさといった不快な感情から抜け出すことができます。
ということは、お子さんの「欲しい」「ギュっして」「遊んで」「話を聞いて」という欲求を満たしてあげられなかったとしても、あなたの「大好きだよ」が伝われば、お子さんは安心します。甘えを受け入れられなくても、甘えを受け止めたことになります。
お子さんが、「~が欲しい」「~して」「~はヤダ」と言えるのは、気持ちを言葉にできているわけで、とてもいいことです。わがままではありません。
ただ親は、いつも子どもの思い通りにしてやることはできません。そんなときは、「ダメなものはダメ。でも嫌いだからじゃないよ、大好きだよ」と伝えてください。子どもが納得するかどうかに関係なく、それでOKです。
「いつも思い通りになる。だから愛されている」と思っている子より、「思い通りにならないこともある。でも愛されている」と感じている子の方が、自己肯定感が高いのです。
① 忙しいときには、「後でね」「これが終るまで待ってね」でいい。
時間ができたら、「待っててくれてありがとう。なあに?」と、こちらから声をかける。
② 子どもは、かまってもらいたいだけのときもある。用事が終るまで待たせるよりも、「じゃあ、〇〇を手伝ってくれる」と、参加してもらうのもいい(手伝いにならなくても)。
③ 一日5分でいいので、二人っきりの時間を持つ。
④ 「~を買って」「~をして」に応えてやれないときは、「ダメなんだよ。でも嫌いだからじゃないよ、大好きだよ」で通す。
このように、経済的・時間的余裕がなくてもアタッチメント不足を心配しなくていいのですが、気持ちに余裕がないと、なかなかこうはできません。
気持ちに余裕がないのは、あなたが一人で頑張って、いっぱいいっぱいになっているときです。「子育ては一人でするものではない」を思い出して、まわりに頼ったり、助けてもらったりしてください。
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(「子育て通信62」完)
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