子育て通信61)子どもは船、親は港 | 幸せのDNA …… 学校では教えてくれない大切なこと

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心理相談員/生きがい・子育て講演講師の みやた あきら です

人はひとつでも居場所があると、生きていけるといわれています
居場所とは、ありのままの自分を受け入れてくれる場所、
「今のままでいいんだよ」と言ってもらえる場所です
あなたの居場所はどこですか?

2023年12月にこども家庭庁が発表した「こども大綱」の中には、「アタッチメント」という言葉が10回以上出てきます。
アタッチメント(愛着)が注目されたことは、とてもいいことだと思います。前回に引き続き、今回もアタッチメントをとりあげます。

 

 

 

相談


「アタッチメント」が大事なのは乳幼児期と考えていいですか?

 

考え方

 

アタッチメント理論とは、『子どもは、親など特定の人に、甘え(アタッチメント行動)を受け止めてもらい、探索行動は見守ってもらうことで、心理的な結びつき(愛着:安心と信頼)を形成し、自己肯定感や自己効力感が育つ』というものでした。

 

 

乳幼児期に形成される愛着は、その子の一生を支えるといわれるくらい重要です。ただそれ以降も愛着を形成することはできます。また、「甘えを受け止め、探索行動は見守る子育て」は、思春期や成人になっても大事であることは変わりません。

 

◆ アタッチメント理論では、子どもを「船」に、親を「港」に例えることができます。

 

船は、設計図(個性)を持って生まれてきますが、まだ未完成です。親は、港の造船所で工事を続けて、船を進水させます。

 

船は進水すると、防波堤で守られた港内で試験航行(探索行動)とドック入り(アタッチメント行動)をくり返し、港の外に出ることができる船に成長していきます。幼児期の愛着が形成された状態です。

 

◆ 港から出る自信のついた船は、時々港から出て周囲を探索するようになります。

 

探索していて悪天候にあったり、燃料が少なくなったりして不安になると、港に戻ってきます(アタッチメント行動)。港で船を修理し、休養して、燃料を積み込んだら、また出港します(探索行動)。

 

それをくり返しながら、遠洋航海ができる外洋船に成長していきます。

 

◆ 大きな外洋船に成長したとしても、なにかあったときに帰れる港は必要です。いつでも帰ることができる港としてのあなたの存在は、お子さんの一生の心の支えになります。

 

 

どうすればいい?

 

親は、いつでも帰ることができる「港」であって、空港の「管制塔」ではありません。また、船の所有者でもないし、その船に伴走する補給艦でもありません。

 

いつどこに向かうかを決めるのは子どもです。

 

親は港……そのイメージを忘れなければ、子どもが何歳になっても、「甘えを受け止め、探索行動は見守る子育て」を続けることができるのではないかと思います。

 

 

 

このブログに書ききれないことを本にしました。

 

 

やさしい気持ちで、自信を持って子どもに接することができるようになる一冊です。お買い求めは Amazon楽天で。

 

(「子育て通信59」完)
 

 

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