新しい注入手法の研修〜韓国レディエッセの旅その1〜 | 美容外科開業医の独り言

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週末の連休を利用して、韓国へ行ってきました。
今回の目的は新しい注入手法の習得です。
注入剤レディエッセの製造会社、MERZ社のアジアパシフィック部門の方から、インストラクター医師に対して最新手技の研修があるので来て下さいとお声がかかり、少人数のグループで行ってきました。
ただ、朝6時10分発の羽田-仁川路線というハードな出発スケジュール....

ちょうどオランダからDr. JaniというMERZ社の世界的指導医が訪韓しており、ソウルについてそのまま昼食会に参加、その後はRodeo clinicでヒアルロン酸とのコンビネーション治療、顔全体のリフトアップ、鼻先の注入など盛りだくさんの研修。ここのHyun Koun Park院長は韓国内で医師向けにレディエッセ施術インストラクターをしているそうで、非常に経験も多く、
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クリニックにはこんなに沢山レディエッセを使ってますよという使用済みシリンジを見せるためのディスプレイもありました。
手技はとても手際よく、かつ綺麗で、勉強になりました。
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Park院長には今回の訪韓での学会参加や各種器具の手配などでかなり便宜を図って頂き、有り難かったです。Nice guyでした。
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右から2番目がPark院長。

レディエッセは、世界的に広く用いられるようになった注入剤で、カルシウムハイドロキシアパタイトを主成分とし、粘弾性に優れ、輪郭形成にはとても有効です。簡単な注入手技、技術的に安全な手法が多々あります。ただ、その硬さゆえに注入法を間違うとトラブルの元であり、いきなり使用すると問題を起こす事があります。その性状や適応を分かってから使う必要があり、それを知っていれば安全ですが、知らないと問題を起こし得ます(技術的に未熟な医師がレディエッセの使用を危険と言っている場合もありますが、それは製品知識や正しい使い方を知らないから、です)。そのため、各国で医師向けに指導できるような体制が作られています。私も有り難いことにその中に加えて頂いており、定期的にこのような技術研修会に参加させて頂いています。
今回は特殊な使用法によって顔全体の改善、手のしわの改善等々を得る手法など実に様々なことをマスターしてきました。初心者向けと上級者向け、使い分けによって様々な事ができるので医師個々の技量に応じて治療が出来ます。
また他の注入剤、ウルトラVリフト等の糸との併用なども韓国では既に多数おこなわれており、これも我が国で導入が始まっていくと思いますが、安全にかつ効果的にこれらの手技をおこなうために必要な知識と技術についても学んできました。

おっと、初日の内容から力が入りすぎました。
注入手技研修のあとは食事に行って、またクリニックに戻り夜遅くまでディスカッション。
ちょっと疲れましたが、翌日もまだまだ充実した内容でした。
続きは次回。