曼殊沙華が真っ赤な花弁を見せびらかすように咲いている
一般に「曼殊沙華」は「まんじゅしゃげ」と呼ばれるが、サンスクリット語では「まんじゅしゃか」と呼ぶそうで、1978年に山口百恵ちゃんが歌ったのは「まんじゃしゃか」
作詞した阿木燿子さんがなぜ「げ」ではなく「か」にしたのか?
サンスクリット語由来の仏教辞典に「曼殊沙華を見る者は自ずから悪業を離れることができる」とある
歌詞には「恋する女は罪作り白い花さえ真紅に染める」「恋する女は罪作り命すべてを燃やし尽くすの」とある
つまり、この女の恋は罪作りな恋(たぶん相手にかみさんがいる)で、そこから離れたい気持ちではあるが、でも離れることができないの...ああ、曼殊沙華よ、こんな罪作りなわたしをどうか救っておくれ!(←ここは感情移入)
という女心を切々と歌った詩なのだ
仏典の由来と人間の情念を高いレベルで融合させたすばらしい歌詞、すごいな
ただし、当時小学4年のボクには想像もつかない歌詞だけどね