鉄道開業150周年 / 今日は鉄道の日2022 | 安芸もみじ / Historys, Trains, Townbikes - Hiroshima JAPAN

鉄道開業150周年 / 今日は鉄道の日2022



今日は鉄道の日。

そして日本に鉄道が開業して150年という節目の日。

それまで何も無かった日本に、スチームエンジンという近代科学と重工業が芽吹き、世界の MADE IN JAPAN の原点となった日。

581系
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1872(明治5)年10月14日、新橋~横浜間に日本で最初の鉄道が開通したことを受け、それから122年後の1994(平成6)年、その誕生と発展を記念し毎年10月14日を「鉄道の日」と定めました。 

鉄道が国民に広く愛され、その役割についての理解と関心がより深まることを願い、鉄道事業者、関係団体、国などが「鉄道の日」実行委員会を組織し、毎年多彩な行事を全国各地で実施しております。 

なお、今年、2022年は、日本初の鉄道が開業してから150年の節目を迎える年です••••••••と、国土交通省のホームページで紹介されています。



鉄道の日はその前身となる鉄道記念日が存在していました。

150年前の今日、旧 新橋駅(後の汐留貨物駅)と旧 横浜駅(現在の根岸線桜木町駅)とを結んだ日本初の鉄道(現在の東海道本線の一部)が開業したことは既に述べたところです。

実はそれだけにとどまらず 1921(大正10)年10月14日に鉄道開業50周年を記念し、東京駅の丸の内北口に初代 鉄道博物館が開館したことを記念した日でもあります。





初代の鉄道博物館が開館した翌1922(大正11)年に、これらを記念して鉄道省が制定しました。

1949(昭和24)年、日本国有鉄道が誕生すると鉄道記念日は国鉄の記念日として引き継がれ、1987(昭和62)年に国鉄が分割民営化されるとJRグループの記念日として引き継がれました。

しかし前述の国土交通省の紹介の通りの理由で、鉄道記念日を鉄道発祥のメモリアルデーとして普及させるに伴い、当時の運輸省がJR色が強いとの懸念を示したことから、鉄道記念日は鉄道の日に改称されました。





1994(平成6)年からは、JRグループにとどまらず、日本の全ての鉄道事業者の記念日として、各社がさまざまなイベントを催しています。

さて私はと言うと、京都鉄道博物館で開催中の″鉄道開業150年記念 鉄道いろいろ いろは展″での写真をUPしています。

冒頭の写真は何でいくか悩んだ末、2017(平成29)年にラストランを行った583系電車と、京都鉄道博物館に展示されている581系で飾ることにしました。



企画展にもさまざまな形式の取扱説明書の表紙が展示されていましたが、20系客車とともに581系・583系の取説も見つけました。

181系電車と183系電車の取説とセットで写真に撮りましたが、展示室は案外と暗いので少し見にくい感じになってしまいました。

この蒸気機関車の模型の写真たちは、世界初の営業運転を行ったジョージ スティーブンソンのロコモーション号と、量産化したロバート スティーブンソンのロケット号です。




1804(享和4・文化1)年のイギリスでトレビシックがレールの上を走る蒸気機関車を作成したものの、機関車の馬力と速度そして重量による衝撃が、レールの強度とのバランスがうまく設計できず、1809(文化6)年の公開試運転で脱線転覆してしまい、研究を挫折していました。

それ以降も蒸気機関車の研究は他の技術者で続けられていましたが、1825(文政8)年に誕生したロコモーション号はストックトン~ダーリントン間の石炭輸送での実験で、90tの石炭列車を引いて時速18km/hを記録し、馬よりも大量高速輸送を行えることを証明しました。

このできごとは鉄道の夜明けをもたらしましたが、1829(文政12)年にその子であるロバート スティーブンソンが制作した旅客用機関車がロケット号です。




続いての模型は日本で初めて作られた蒸気機関車ですが、これは鉄道車両としてではなく佐賀藩精錬方の中村奇輔・田中久重・石黒寛次によって1855(安政2)年に試作されたライブスチームです。

続いての模型は1872(明治5)年の鉄道開業日に走った、1号機関車です。

1号機関車は埼玉の鉄道博物館に実物が静態保存されていますが、京都鉄道博物館では数多くの模型が展示されており、開業当日を再現したジオラマはとても興味深い展示物です。




青い蒸気機関車は北海道開拓時代に北海道初の鉄道 = 官営幌内鉄道の7100形 義経号の北海道時代の姿を復元した模型です。

1825(文政8)年の石炭貨物列車はあくまで試験線で、世界初の鉄道は1830年開業のリバプール・アンド・マンチェスター鉄道となります。

大政奉還が行われたのは1867(慶応3)年で、明治新政府の執行開始は1868(慶応4)年、そして鉄道開業が1872(明治5)年。




イギリスで世界で初めて鉄道が開業してから、わずか42年後にはアジアの東の果てで鉄道開業を果たした日本は、世界でも先進的なことでした。

ちなみに1804(享和4・文化1)年のイギリスで蒸気機関車の公開試運転で挫折したトレビシックですが、彼の孫が日本の鉄道建設において技術指導を行いました。

彼こそが日本の鉄道を開通させた功労者で、鉄道建設や機関車の操作、鉄道法規を日本人に教育した人でした。




さて、今回は鉄道開業史を記述しませんでしたが、2002(平成14)年にはライブスチームが日本へ持ち込まれてからの年表を作っていました。

リンクは安芸もみじではなくアメブロへ移設した旧日記帳ですが、開業前夜から開業日までの記事へ貼ってみました。

 日本国有鉄道が発行した国鉄100年史からの起こしですが、興味をくすぐられた方はご覧になって下さい。

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