朝起きたら、目が腫れていた。

そりゃそーだと思いながら、マスカラをいつもより重ねたのに、相変わらず目がぼんやりしていた。




夜に答え探しは難しい。







頭ん中をクリアにしたくて、家をすこし早く出て、いつもの店でアイスアメリカーノを頼んだ。

美味しいはずなのに、なんだか味がしなかった。







通り沿いにある花屋さんを、久々に訪ねた。

開店時間を店の外で待ち、ドアを開けたら、すぐにお久しぶりですねーと声をかけて、名前を呼んでくれた。


ちょっとだけ照れ臭くって、でも嬉しかった。
誰かに、たった1度くらいの出会いでも、ちゃんと名前を覚えてもらって、再会の時に呼んでもらえるのは嬉しいことだ。

自分も、そうできるようになりたいなと思った。





「手土産に…」と、ぼんやりした頭で選んだ花は、全然自分じゃないみたいだった。
いつもは、すぐに好きが見つかるのに。


春の色とりどりを手にしたスタッフさんと、どれを抜きましょうかって、これとこれを抜いて…と選んでいるうちに、気持ちがスーッと晴れていった。




うん!これで!って決めた花たちは、自分の好きなバランスで、なんだか背中を押された,


結果、やっぱり残るのは「好き」なんだろうな。



柔らかなスタッフの方との何気ない会話にも、やっと自分らしいリズムを感じられた。
(最初は、うわの空になっていて、ごめんなさい。)





素敵に束ねてもらって、袋をお断りして、駒沢通りをブーケを抱えて歩いた。

歩幅を大きく、顔を上げて。


抱えていると、不思議と元気が出た。



2人続けて知り合いに会って、腫れた目が恥ずかしいなーと思いながら、挨拶を交わした。



モヤモヤを抱えていると、ほかの気持ちを持てなくなるから、もったいないなー。










家族みたいな感覚で会える友人の家で、くっだらない会話で、お腹抱えて笑って、温かな手料理を食べた。


人は前向きな方がきっと、うまくいく。


笑ってる方が、ラッキーは掴みやすい。


だって、自分の座右の銘もそうじゃないか。














失敗したら反省して

ごめんなさいとありがとうをちゃんと持って

元気に生きていく。


そういう繰り返しで、日々は作られていく。



そのほうが、きっと答えは見つけやすいんだろうな。




また夜が来た。


さて、ビールを飲むか。


今夜は気持ちよく眠れるといいな。