2月定例会の最大のハイライト、(仮称)

郷土史博物館構想の基本構想策定委託料に

ついて議会の中でも議論が分かれ、何やら

政治利用のキナ臭いムードもあり、大いに

盛り上がりました。

 

郷土の歴史や文化に関する施設や事業は単に

〇か×か決められるものでなく、ましてや

自分の主義主張と政治利用のために捻じ曲げ

ることではなく、客観的な事実の積み重ねと

事業の必要や重要性の比較と検討に基づいて

議論すべきものであると思っています。

 

ただこの事業について市民の方と話すと、

 

「えっ?白糸の滝近くに20億円以上も

かけて巨大なハコモノをつくる計画で

しょう?」

 

というイメージがすでにできあがっていて

冷静な議論ができない雰囲気です。

こんな情報をあちこちに発信したことで

ボタンの掛け違いが始まっています。

この点でいえば、ケンカ両成敗でしょう。

 

何度もブログで取り上げているとおり、私は

郷土の歴史や文化を調査研究し、史跡等を

発掘して保存するための施設は必要だと

思っています。後世に伝え、子々孫々守って

いくことは今を生きる私たちの義務です。

(この考えは全議員賛成しています!

郷土の歴史や文化を学び、伝えることは

否定していません!って、議場で言って

いるではないですか)

 

しかし、

 

「じゃあ、カネにもならない史跡や歴史の

ために何十億円もつぎ込むのが必要か?

お前は博物館(白糸・20億円・ハコモノ

のイメージ)に賛成するとはけしからん!」

 

という声とお叱りをうけますが、そうでは

ありません。

20億円以上かけて新規のものをつくる

必要性があるかないかも含めて検討

すべきと思っています。

(そもそも建設費は20億円以上かかると

いう計画書はまだありません)

 

富士宮市の史跡や古文書の庁舎や管理等を

行っている富士宮市埋蔵文化財センターが

あります。ここは旧芝川町の保健センター

だったところを平成26年にリニューアル

してスタートしました。

 

最近の状況と課題を整理するため、現地に

いっていろいろと話を伺ってきました。

 

市内に分散化していた埋蔵物や資料をまとめ

ここで保存管理や調査研究をしています。

平日でしたら資料を見ることができます。

郷土の歴史や史跡、調査研究をしていて

市民に情報発信をしている施設です。

私のように郷土の歴史や史跡に興味や

関心がある人にはおもしろいと思います。

 

ただ施設自体が古いため、いくつかの

課題があります。

 

↑市HPより引用

 

   

↑館内に溢れかえっている史跡や遺跡の資料。すでに満杯

 

↑古文書管理の状況

施設が古いため、温度や湿度管理が

できていない

 

上記の写真のように施設自体が狭く

すでにどこの部屋も満杯状態で、廊下に

未調査の資料が溢れています。

 

また重要な古文書や史跡を保存するために

必要な環境が整っておらず、十分に管理が

できていない課題があります。

 

私はこういう課題こそ、冷静な視点で受け

止め課題や問題を解決していくことが必要

だと思っています。

つまり、調査研究部門を充実させるために

ある程度予算をかける必要があると考えます。

 

この予算を必要な経費と見るか、ムダな投入

(大判小判など資産価値があるものが出て

来ない限り)と見るかは価値観の問題です。

 

博物館機能の中にある調査研究部門の充実と

保存管理部門の改善が必要だということです。

すべて一緒にして「ハコモノだから反対!」

という議論は少し冷静に考える必要があると

思います。

 

さらにすぐ近くに富士川が流れていて浸水

区域にかかっており、万が一の事態になれば

資料等が浸水する可能性があるようです

(浸水する確率は低いとは思いますが)。

 

 

つまり、市埋蔵文化財センターは課題がある

ため移転する必要があります(新規建設

か既存の公共施設の活用か、リニューアル、

複合化含めて。市公共施設再編計画より)。

 

仮称郷土史博物館構想は平成3年頃に建設

計画があったから云々とか何やら建設あり

きで議論が始まっているため、よくわから

ないものになっていますが、そうではなく、


そもそも


今の施設で十分に目的を達しているのか、

今後も大丈夫なのか、必要な機能は何か、

優先順位はどうか、という視点から考えて

いく必要があるのではないでしょうか。

 

そもそもの議論のスタートが間違っている

から余計な混乱を招いているのではないかと

思います。

私が冷静な議論と検討が必要と言っている

のはそこです。

 

なので、私は悪意ある表現で(仮称)郷土史

博物館構想の賛成派だと決めつけられるのは

不愉快でしかなく、かといって頭から否定

する反対派ではまだないというのは、そう

いう理由です。

あえて言えば慎重派です。

 

じゃあ、今後どういうものならいいのか?

という意見があると思いますので、私は

私案である野本プランを考えています。

この考えは2回目に改めて述べていきます。