栗山民也「演出家の仕事」 | こつこつ、しています(超雑読ブログ)

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オトコオンナでございます。

秋晴れ。心地よいね。

なにかいいことないかしら。

 

 

 

 

栗山民也「演出家の仕事」

演出家の仕事
栗山民也

岩波書店 2007年11月

by ヨメレバ

 

 

【感想】

演劇においては様々な人が出てきます。

演者はもちろんのこと、

演目を支える人たちももちろんいます。

 

 

今回出てくるのはその中の

演出家という人です。

残念ながら私はこの方を存じ上げません。

 

 

ですが、読み終えて、興味深いものが

たくさん出てきており、

非常に充実したものとなりました。

もっとお堅いものなのかな、と思いましたら

そうではなかったです。

 

 

まず演じることに関してですが

それを作る、ようではまずいけない、ということ。

心身ともにその人間に浸る、ということ。

 

 

だけれどもその「浸る」に到達するには

どうすればいいか、となりますと

「経験」が必要なんですよね。

 

 

それは、それをものにするためには

様々な事柄を見聞きしたり、

またはその役に浸るためにその役を深く知ったり

歴史を知ったり…

どんな人だったかを知ったり…

 

 

もしくは同じ役をやった演者の劇を

見る、とかもあるかもしれませんね。

その経験がその人だけの「浸る」に

なるのかもしれません。

 

 

と、思うと演劇の味方って変わると思います。

まあ残念ながら、私もほんの少しばかり

その世界にいましたが、演出する人が

「クソ」でしたので

嫌気がさしましたね。

(その人のやり方はただ当たり散らすだけ、

すべてを下に見るような感じでもう嫌でしたね)

 

 

この本中にはダメだし、というのも出てきますが

今述べたクソ野郎(連呼そこしない)とは

大違いのダメ出しの仕方です。

そして、演ずる側の感覚というのもまた

違和感を覚えるからこそ良い、とも言っています。

 

 

まず自分から離れますからね。

その戸惑いこそが演出のスパイスの一つと

なりえるのかも。

 

 

あとは印象深かったのは

戦争に関してのお話。

そこには両親が出てきますが

本当に壮絶そのものでした。

 

 

実は著者は父親を2回とも

自殺でなくしているのです。

最初は戦時中の自決、

もう1つは持病の悪化による自殺…

 

 

なんか切ないですよね。

まあここでは出しませんが

最初の父親と次の父親には

ある共通点があります…

これもまた切ない。

 

 

そう思うと、戦争なんかメリットがない

とつくづく感じますが

欲にまみれた穢れ多い人間には

気付けないのだと思います。

「その膨大な痛み」を経験するまでね!!

 

 

 

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