友成純一「邪し魔」 | こつこつ、しています(超雑読ブログ)

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超少数派なスナッグをまといし
シネイド・オコナーの髪型にあこがれる
オトコオンナでございます。

今日は何もない日ですわ。

だけれどもそこそこやることは多いわね。

そしてね、涼しい部屋で決める

きっちりしたセッティングのVAPEはおいしい。

 

 

 

 

邪し魔
友成純一

河出書房新社 2016年01月21日

by ヨメレバ

 

 

【感想】

ここまで数多くの人を敵に回した男を

見たことがないように思えます…

まあ、この物語の一連の仕打ちを受けるのには

大変相応しい人間ではありますが…

 

 

バリ島でダイビングガイドと

裏のガイドという二足の草鞋を履いている結城良治が

体験することになる魔との邂逅ですね。

こいつ、本当にどこまでも救えないです。

 

 

形式上妻がいるのですが

その妻をほったらかして単身バリ島にわたり

女をとっかえひっかえやりたい放題しているのです。

その女性はほぼ誰でも。

既婚者ももちろん毒牙にかかっています。

 

 

良治がいるのは

いわゆるその体を資本に稼ぐ女性たちが

多く集う場所なのです。

 

 

まあ、彼女たちの抱える背景は

本当、昔の遊郭と同じですよ。

お金を容易に運んでくるから

身内は彼女たちをこき使うんですよね。

(これらの背景は遊郭関連の本を読めば

いくらでも見受けられます、人間はおろかで

楽したいもんな…)

 

 

で、良治はそこで女性だけではなく

彼とともに働く男性(この方はまじめ)までも

敵に回してしまうのです。

 

 

その結果は呪術の対象にされ

バリ島で外に出てはいけない日に

禁忌を犯したがゆえに魔に魅入られるのです。

 

 

きれいな見た目をした女性が出てきますが

実は堕天使のなれの果てなのです。

だけれども、彼女に実は非がなくて

悪いのは愚かな人間たちなのです。

彼女は人に慰み者にされた結果

天界に戻れなくなったのです。

 

 

そしてその魔物から救うのは

執念に身を燃やした妻、恵子でした。

その執念は別の魔となって

良治をたぶらかしたイェニと対峙するのです。

 

 

結末は…ハッピーエンドといえるのでしょうかね。

でもね、結局彼の器と魂は

実質彼の思いのままにはならなくなったのです。

まあ、バッドエンドとも取れるでしょう。

本人はまあ、幸せじゃないのかな?

 

 

なかなかレベルの高いゲス男作品でした。

わかりやすいゲス男なので

鬼畜という面の強い松本清張の作品とは

異なりますね。

(そもそもジャンルも違いますけどね)

 

 

 

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