小川洋子「最果てアーケード」 | こつこつ、しています(超雑読ブログ)

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小川洋子「最果てアーケード」

最果てアーケード
小川洋子

講談社 2012年06月

by ヨメレバ

 

 

【感想】

なんかこの世界から現実に戻るのが

非常に惜しいような作品でした。

ただし、決して雰囲気的には

幸せそう、というものではないのです。

 

 

主人公である「私」そのものが

ある大きな出来事を体験しているからでしょう。

彼女は、火事によって父親を亡くしているのです。

しかもどこかそれはトラウマになっているはずなのですが

終盤になるまではあまりそれは

出てはきません。

 

 

どこかにあるであろうアーケードを舞台にした

何とも言えない雰囲気を醸し出す物語です。

どこか出てくる人にも、不思議な雰囲気が

漂っており、この場所は夢の世界の

どこかではないか?と感じてしまうほどです。

 

 

それと「死」はこの作品では

切って離せないものでしょう。

なぜならばほとんどに死か別離が

待っているからですね。

 

 

最初に出てくる老婆に関しても

死が彼女を包み込んでしまいますし

百科事典目当てでやってきた子も

ある日病気でこの世から離れてしまいます。

 

 

だけれども、そこには陰鬱な雰囲気は

どこかないんですよね。

あるのは、何とも言えない喪失感。

パズルのパーツがおのずと消えてしまうような

変な感覚。

 

 

ただ、1作品だけは

時系列的にン?と思うのです。

その終わり方ということは、つまり…

なのですよ。

 

 

と、思うとこの続きになる作品には

また違った意味が込められてくるのですが…

まあ、あまりこの作品、深く追い求めてしまうと

この何とも言えない退廃的な雰囲気が

消えてしまう可能性も否定できませんから…

 

 

今回は一気に読んでしまったものの、

本来ならば少しずつ読んだほうが

とっても世界観的にはぴったりだと思います。

 

 

 

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