島田荘司「奇想、天を動かす」 | こつこつ、しています(超雑読ブログ)

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島田荘司「奇想、天を動かす」

奇想、天を動かす
島田荘司

光文社 1993年03月

by ヨメレバ

 

 

【感想】

この作品はミステリーではありますが

犯人を推測するものではありません。

どうして犯人が12円のため(?)に

女性を殺害したかを

突き止める作品なのです。

 

 

なので、犯人はあらかじめわかっているのです。

ですが、彼は何もしゃべろうとはしないのです。

決して彼はボケているわけではなくて

意識してそのスタイルを貫いているようなのです。

 

 

たかが12円に違和感を持った一人の男、

吉敷竹史がその事件の真相に

迫っていくのですが

待ち受けているものは…

 

 

正直に言ってしまいますと

提示される真実というのは

とてつもなく重たいものです。

 

 

彼がこの殺人に至った理由は

彼が受けた不条理に関するものでした。

その発端となる事件が

北海道の2つの路線で起きた

奇妙奇天烈な事件だったわけです。

 

 

ピエロが踊りまくった挙句に

拳銃自殺して

その後死体が消えるというもうみょうちくりんも

ほどほどにしろという事件です。

 

 

ちなみに今回私が解けたのは

死体がもう一度拳銃を撃ったこと。

まあこれは人体の生理を知っていれば

なんでそうなったかはわかることでしょう。

(ある現象がそうさせたわけ、だからこそ

一連の事件は成し遂げられたわけで)

 

 

ちなみに、この男はこの事件の後に

大変理不尽な目にあっているのです。

これが一番つらい場面ですね。

その出自、教養のなさが仇となり

とことんいじめられたのです。

 

 

そして、いわばその理不尽な目には

本来はその男はあってはいけないのです。

だけれどもくずな男が彼を犯人扱いし

理不尽な目に遭う羽目になってしまったのです。

 

 

ちなみに、この本にはくずが二人出てきます。

男を犯人扱いしたクソ警官もそうですが

吉敷の執念の操作を軽蔑した

クソ主任もそうです。

 

 

こういうクソはまあはびこるのよ。

こういうのがいる限り本当に救われる人は

救われないんだろうね。

 

 

でも、それは誰しもが持つもの。

それを自制して行動に出さない、

それが本当の人なんですよね。

出してぶつける人間はやっぱり弱いのよ。

強さを持っている吉敷にクソ主任は最後は

負けますからね。

 

 

考えさせられる作品でした。

 

 

 

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