楡井亜木子「傷春譜」 | こつこつ、しています(超雑読ブログ)

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なんだかんだで充実してるわね。

特に出かける予定はないけどね。

 

 

 

 

楡井亜木子「傷春譜」

傷春譜
楡井亜木子

新潮社 1994年08月30日

by ヨメレバ

 

 

【感想】

これは強烈な作品だな…

決してページ数も文章量も多くはないです。

だけれどもどこか心のよりどころのない少女二人が

不器用ながらも強がり、一人のダメ男を愛す様が

何とも痛いけれども、美しいのです。

 

 

出てくるのは母親をそれぞれなくした二人の少女。

だけれどもなくしたパターンは違います。

片方は亡くなってしまったパターン。

もう片方は他に母に男ができて離婚したパターン。

 

 

だけれども似ている点は割と若くして

自分というものを持つように強制されていること。

だけれども本当は心のどこかにね

依存先を探しているわけね。

 

 

そんな少女たちは他の男にないものを

求めるわけね。

いわゆる複数の女とだらしなく付き合う

傍目から見たらダメ男。

だけれども「オスとしての本能」に

惹かれあうのでしょうね。

 

 

どちらも大人びたように「カネ」を媒介に

付き合おうとするのです。

なんだろうね、もう一通りの酸いも甘いも

彼女たちは体験しすぎたのでしょう。

だからこそフツーの恋愛じゃ足りないんだろうな。

 

 

でもたどる展開はちょっと異なるのよね。

片方の方はそのダメ男に耽溺していくけど

片方は冷めていく感じ。

母を取られた夕凪の方ね。

 

 

そして彼女は曲がったことが嫌いなのに

その寝とった男に向かうのです。

もうね、破綻しか見えてないのに。

 

 

で、その後のお話(憎き母との対峙)が

超絶えぐいです。

だからタグに注意入れたんだけど

男性が見ると目玉ひん剥きます。

えげつない。

 

 

確かにそれは女性にしかない強みさ。

子をなす大元でもある。

だけれどもそれをえげつない手段を媒介して

こともあろうか実の子に見せつけるものじゃない。

 

 

言わば愛に狂ったモンスターだな。

ありゃあ。

たぶん人間に戻ることは一生ないだろうね。

ただ、それも夢が覚めるまで。

現実というものを知ったときに

モンスターは廃人となれ果てる。

夕凪の母親もそうなるのやろうかね…

 

 

このパターンだともう破綻は見えるでしょうな。

ほころんでらっしゃるもん。

 

 

ただこの何とも言えないえぐい作品。

最後はいたって明るく、

元の一女子高生に戻るのです。

あれは一時の嵐だったのかしら?

 

 

 

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