保坂和志「この人の閾」 | こつこつ、しています(超雑読ブログ)

こつこつ、しています(超雑読ブログ)

超少数派なスナッグをまといし
シネイド・オコナーの髪型にあこがれる
オトコオンナでございます。


テーマ:

今日は買い出しのみ。

明日は早めに有酸素済ませてきます。

予定が入っているからね。

 

 

 

 

保坂和志「この人の閾」

この人の閾
保坂和志

新潮社 1995年08月

by ヨメレバ

 

 

【感想】

いやー驚いたなー。

ここまでなんてことのない日常を

作品として昇華させてしまえることに。

こういうテイストの作品は文章表現が

拙いとただただダラダラするに終始してしまって

残念な作品になってしまうこともあるのよね。

 

 

…と思ったらこの作品は

芥川賞受賞作品だったのね。

そりゃあこんなテクニックを

使われてしまっては

審査員だって驚くに違いありませんもの。

 

 

4作品すべて、見事に

「よくありがちな、なんてことのない日常」です。

ただし、ほとんどの作品にちょっとだけ

日常ではこれ、なくなるんではないかい?

という要素を忍ばせてきます。

 

 

それが男女(独身と既婚者)の組み合わせです。

しかも作品によっては

結構独身者に対して

思わせぶりなリアクションを取ることもあるのです。

 

 

だけれども、すがすがしいくらいに

そこから先、何にも起きません!!

繰り返しますぞ、何も起きませんよー!!

そこからムードのある展開は何一つないのです。

 

 

決してそこに登場する人たちに

魅力がないわけではないです。

むしろ、面白い人たちだな、と感心することさえあります。

でも何にも起きません。

 

 

そんな風にどの作品にも

時がだんだんと流れていくのです。

例えばなんてことのないどこにでもある

ほにゃららマンションに住む男と

その周りの人の物語である「東京画」は

途中都市開発が絡んだり、

彼らがかわいがっていた猫の死、

そしてさらに猫の死が出てくるけども

やっぱりなんてことのない日常で終わっていきます。

 

 

言ってしまえばこの作品

起承転結が薄い、

もしくは存在しないと言っても

過言ではないと思うのです。

だけれども、続きは気になっちゃうんだから

何なんだ、この文章の魔術師はとなってしまうのです。

 

 

ただ本当に何も起きませんので

盛り上がりのある作品が好きな人は

さあ、この本を取る前に本の扉を閉めましょう。

あなたの望むものはここにありやしないので。

 

 

 

 ←いつも応援ありがとうございます<(_ _)>

            よろしければポチっとお願いします。

 

 

本の詳細に戻る

 

 

miyanさんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

Ameba人気のブログ