葉室麟「風の王国」 | こつこつ、しています(超雑読ブログ)

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明日は上半身と一段落つく行事。

そのために私は今耳凶器なしです。

なんか変な感覚だなー。

 

 

 

 

葉室麟「風の王国」

風の王国
葉室麟

講談社 2009年09月

by ヨメレバ

 

 

【感想】

この時代において天下を取れるのは

一人のみ。

その一人になれぬものは時代の主役に

なることはできないのです。

 

 

この本に出てくる人たちは

そんな天下人にはなれなかった人たちです。

なぜならば、キリスト教を信仰していたから。

 

 

きちんと歴史を学んでいれば

理解できると思いますが

この時代はキリスト教を信仰することは

許されてはいませんでした。

 

 

異教のもの、というものばかりではなくて

天下を取る、という行為において

この異教が蔓延することにより

自分の権力が発揮できないからこそ

禁止になったのだと思います。

 

 

それとこの本にも出てきますが

ある船の事故により出てきてはいけないものが

出てきてしまったのもキリスト教不信の

原因になったんだと思います。

(それがために不条理な28名の処刑は

なされてしまったようで)

 

 

そんなひそかに異教を慕うものたちは

ある夢を抱いていたのです。

「キリシタンの国を作ろう」ということを。

黒田如水(官兵衛のことね)は

そのためにある計画を練っていたわけですが…

 

 

それもそれを阻止する者たちの手により

結局は幻のものへと

変わってしまいます。

そこで話は終わると思うでしょう。

いやいや、そうじゃないのよ。

 

 

これらの出来事の影には日本人だけでなく

宣教師の人たちも関わっていたのです。

どうやらその人たちの中には

序盤の方で触れられる秀吉を

なんとか亡きものにしてやろうと

毒殺まで試みようとしたものもいるのです。

 

 

だけれどもそれを止めたのはなんと如水だったわけで。

で、その後の物語が切ないのよ。

 

 

主視点なのは

その計画をしたのちに棄教をした男です。

彼はどうやらある男に騙されて

思うままに動いてしまったようです。

(その根には教会への不信もあったよう)

 

 

で、彼は結局その悪魔のような

商人を秀吉に使うはずだった毒で殺すのです。

まあ、その前に彼はデウスはいないとは言われていましたが

この件で本当にいなくなった挙句に

ルシヘル(悪魔)になり下がってしまったのです。

 

 

恐らく…自分が認められない(才があると自負していた)

もどかしさ故に彼はデウスが見えなくなったのでしょう。

これって神の言葉を変えても通用することで

彼は自分を失ってしまったのでしょうね。

 

 

それは最後に出てくる清原いとの辛辣な言葉からも

わかることでしょう。

彼は、一番の罰を受けたのです。

神を永遠に失うというね。

 

 

敗者の側は悲しいけれども

どこか美しさ、潔さも感じるのよね。

特にガラシャの最期に関しては。

 

 

 

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