内館牧子「出逢った頃の君でいて」 | こつこつ、しています(超雑読ブログ)

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内館牧子「出逢った頃の君でいて」

出逢った頃の君でいて
内館牧子

講談社 1991年05月01日

by ヨメレバ

 

 

【感想】

著者の文章表現は巧みですね。

特に嫉妬を書かせた場合、

本当にリアルすぎてこちらがドン引きするほどに

文章から恐怖が伝わってきます。

 

 

だけれども、その巧みさが逆に

読者を引かせてしまうケースもあるのです。

この本のケースがそれでしょう。

扱っている題材が「タブーの恋」

そして乱れに乱れた関係からも

そこに濁流しか流れないことは明白です。

 

 

主人公であるナナは

父親の顔を知らない女性です。

なぜならば、ある理由によりその死は

固く秘密にされていたから。

 

 

母親である美子がそうする気持ち、

とってもわかるんですよね。

世の中では、俗にいう「フツー」の人生を

送ることができれば「まあいいんじゃね」

だけれども、そうすることができない人、というのが

一定数いるんですよ。

 

 

ナナの父親はそれに該当したのよね。

研究先のエジプトで愛人をこしらえてしまった挙句に

離婚を切り出したわけで。

 

 

美子はいわば寝取られ側になったのよ。

で、言ってはいけない言葉を投げかけられて

トラウマになってしまったわけ。

 

 

だからナナのエジプト行は反対だったのよね。

でも、それがすべての波乱のきっかけでした。

 

 

悲しい現実だけれども、

なぜかはわからないけどそういう人生を

送った人は、やはりどこか同じ轍を踏んでしまう…

ナナも旅行先のエジプトで妻子持ちの圭介に

惚れてしまったわけで…

 

 

ただ、タブーというのには離婚後までは

プラトニックだから

ちょっと弱い気はするのよね。

ただ、そこまで行って真の愛を勝ち取るまでには

様々な波乱が待ち受けていたのよ。

(いわゆる元妻がカッコーやりよったとかな)

 

 

主役はナナだけれども元妻の恭子も

ある種陰の主役じゃないかな。

結局彼女はカッコーもやって

ナナを散々傷つけたけれども

結局は何一つ、手元に残らなかった。

もっと楽しいおもちゃになるはずだった人も

失ってしまった…

その生産物も、帰ってこなかった…

 

 

残念だけれどもね、

嫉妬に狂うと、もう人としては成長しないし

その感情を捨て去らない限り絶対に

その嫉妬の先の人には勝てないの。

だから恭子は妨害工作した時点で実質

負けてるのよね。

 

 

残酷だけれども、これが事実。

 

 

そして、リスクの高いものを選んだ先には

必ず、付いて回るものがあるのです。

だけれども、ナナはそれを周りの人の力を借りつつ

なんとか切り抜けたわけで…

 

 

うん、読後が超重たいよ。

だけれども、人ってドロドロして、

えげつないものなんだよね。

でも、そんな中にも希望があることを

忘れちゃいけないね。

 

 

 

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