吉田雄亮「縁切柳」 | こつこつ、しています(超雑読ブログ)

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今日は完全休養日のつもりです。

だいぶ体が通常運動に慣れたので

腹筋がビキィッ、ということはなくなりましたね。

 

 

 

 

吉田雄亮「縁切柳」 縁切柳
吉田雄亮 祥伝社 2010年07月 
by ヨメレバ

 

 

【感想】

切ないシリーズもだいぶ行きましたね。

ひょんなきっかけでとることになった時代小説ですが

気が付けば読むのが楽しみになってきた作品です。

 

 

ですが今回はなかなかな重大事が

発生してしまうんですよ。

なんと、この物語はなくてはならない存在の

藤右衛門と錬蔵との間に思わぬ関係性の危機が

訪れようとしていたのですから…

 

 

事件の発端は

そこに髪の毛と札を納めれば

女性を苦しめるクズ男と縁が切れるという

縁切柳の下で男女が殺されたことから始まります。

 

 

その男女は深川には縁のないものたちで

どうやら深川に潜伏しているであろう

ある罪人を探し求めているようでした。

 

 

その罪人は凶賊でした。

ただし、凶賊と言うと

極悪非道の限りを尽くすイメージが

強いのですが

その男(凶賊の頭)は

盗みこそはするものの

人は殺さず、貧乏人からはとらず、

押し入り先の女性を辱めずという

珍しい盗賊でした。

 

 

そんな男はどうやらある事情により

ひそかに金をため込み、

隠し持っているようでした。

どうやらその男(高町の文五郎)を

追いかけている郎党たちは

その金をどうにかしようとしているみたいです。

 

 

で、焦りに焦った連中は

なんとしてでもその金をものにしようと

藤右衛門の河水楼にまで狼藉を働いたのです。

そのために怒り狂った藤右衛門は

関係のないであろう人間に拷問を行ってしまったのです。

 

 

敵は本当に悪党も悪党で

悪知恵の働くやつらです。

まあシリーズ通してですが

悪事をやる時には必ず「堀」が絡みます。

深川は堀が張り巡らされているところですからね。

水路を使えば寝静まっている時間帯を狙えば

凶行はいくらでも可能ですので。

 

 

だけれども彼らはやはり悪党なんですよね。

相手は何しろある目的のために犯罪をやめ

その罪の面を徹底的に隠しおおせたのです。

結局最終手段はその弱みに付け込むことしか

できなかったわけです。

 

 

その終盤の場面がやっぱり哀愁漂うのですよ。

彼の犯した犯罪は命こそ奪えども

その時代では死に値するほどの立派な犯罪です。

そしてどんなに身分を隠そうどもそれが消えることはない…

 

 

で、そのすべての大元は

最後の最後まで自分が隠していたある事実を

認めはしなかったんですよ。

もうね、読者も含めこの場面に至るまで

誰もがもう知っている事実なんですよ。

 

 

日が当たらぬものを最期まで

自覚し続けたんですよ。

なんでそんな人がこの凶賊に身を落とさねば

ならなかったんでしょうね…

 

 

好きだけど、切ないんだよなぁ。

でも好き。

 

 

 

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