大西巨人編 「日本掌編小説秀作選1」 | こつこつ、しています(超雑読ブログ)

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今日は風が強すぎるなぁ…

ちょっと行くかどうか迷うところ。

 

 

 

 

日本掌編小説秀作選1
大西巨人

光文社 1981年04月

by ヨメレバ

 

 

【感想】

面白い作品ばかりでした。

ただし、文章が少し古い年代の作者ばかりが

集まっているために読みにくい部分が

あるかもしれません。

 

 

一応全2巻構成となっています。

今回はそのうちの2つをテーマにして扱われていますが

そのテーマが絡んでいない作品もあります。

 

 

何気に私の好きな泉鏡花が

入っていましたが今回はここでは紹介しません。

すごく印象に残った作品があります。

 

 

その作品は小川未明「火を点ず」です。

この方は名前を聞くのも初めてですが

「日本のアンデルセン」と呼ばれていたそうですよ。

 

 

この作品は今読むと、

ある種の人たちへの批判とも受け取れる作品です。

いわゆる弱き者たち。

 

 

ここに出てくる主人公である油売りの男も

決して恵まれた地位の人ではありません。

そして、彼が商売相手としているものは

彼よりもさらに、恵まれてはいない人たちです。

 

 

彼は仕事をきっちりとやっていました。

きちんと直接店に出向いた人には

多少のサービスもするような男でした。

だけれども、そのきっちりがアダとなったのです。

 

 

その夜、お金を払いに来た少年は

決してごまかしたわけではないのに

ごまかした犯人として罪をかけられたのです。

実は、少年の母親は目が見えづらくなっていたので

どうやら出すお金を間違ってしまったのです。

 

 

そんな男には悲しい結末が待っていたのです。

誰も得をしない、最悪の結末が…

 

 

これっていわゆるSNSで

起こっていることと同じじゃないかな。

結局許容の心がある程度ないと

どこまでも閉塞感しかないということ。

 

 

しかも弱い地位の人がそれをやると

結局何も動かなくなってしまうのね。

そして結果的に憎しみが生まれて

少年のようなことをやらかしてしまうわけで。

(爽快に思える結末だけどこれ、だれも得してないのね)

 

 

他にはなんで、と思える作品もありますね。

想い人をいつまでも待ち続けた後に

待ち受けた、死という旅路…

 

 

だけれどもその死もまた

文章表現のためか

非常に美しいんですよね。

確かにおろか、とも映るかもしれないけれども

少なくてもその男の「待つ心」は

間違いのない純なものだったということ…

 

 

書いた人は有名も有名、芥川龍之介です。

どこか彼は死を望んでいたのかな、

こういう感じのどこかへ去っていく形の死を、ね。

 

 

ただ続きの方が読めるのが未定なのが

悲しいのよね。

早く読んでみたいな。

 

 

 

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