吉田雄亮「浮寝岸」 | こつこつ、しています(超雑読ブログ)

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シネイド・オコナーの髪型にあこがれる
オトコオンナでございます。


テーマ:

切ないものに触れると

胸がキューっとするのよね。

何とも言えない感覚ね…

 

 

 

 

吉田雄亮「浮寝岸」

浮寝岸
吉田 雄亮

祥伝社 2009-12-14
売り上げランキング : 782609

by ヨメレバ

 

 

【感想】

切ないものが続くなぁ…

このシリーズのテーマがある種「それぞれの物語」

という感じがあってこの作品の影の主役は

役立たずと言われていた溝口です。

 

 

ここに移ってからはクサクサし続けてはいましたが

そんな彼にも熱意のあった時期はあったのです。

そんな時に救った女性と

再会することになったことからすべては始まります。

 

 

だけれどもそれは、決して結ばれることのない

悲しい恋を意味するものでもあったんですよね。

そう、初めの出会いからして

望むようなものではなかったのです。

(なくなった身内は溺死とは言ったものの、

実の理由は阿片による衰弱死だったわけで)

 

 

この阿片、が関わってくる自体

その陰ではとんでもない犯罪が行われていたのです。

いわゆる「抜け荷」

舶来品の密輸を行っていたわけです。

 

 

そこに使われていたのは

溝口と、これまたやさぐれ組の八木が

敵の罠にはまった場所だったのです。

 

 

要するに溝口は鞘番所を意のままにするための

駒としてことごとく色仕掛けをされ

引っかかってしまったわけです。

でもそれは、不自然な点があって違和感を持っていた

錬蔵とその部下たちの手により、筒抜けだったわけで。

 

 

今回は危険な人物がこれらの犯罪にかかわっています。

無法者が集まる場所の、

とびきりの無法者が。

 

 

しかも剣の腕も確かなやつで、

最初に錬蔵が相手にした時に

刀をボロボロにされたほどです。

 

 

そいつは最後に

とんでもないこと(抜け荷を行う)を

しようとするときに再び相手をすることとなります。

さすがにその時は対策をしっかり行っていますが

やっぱりただものではないです。

 

 

そして、一番切ない場面が

最終盤にやってきます。

そう、溝口は確かにかつて救ったお千代を

愛していました。

現実に思わぬ形ではあるものの、

心身ともに結ばれていたのですから。

 

 

だけれども、深川にいる以上

たとえ愛する人であろうとも

お千代の関わってきたことは「犯罪」なのです。

断罪される運命で結局死は免れないのです…

 

 

罪を犯すものを憎む錬蔵ですが

不可抗力とはいえ、仕事に支障をきたしてしまった

溝口を彼は頭ごなしに責めることはしませんでした。

ただし、命を共に消すことだけは許さなかったのです。

深川の同心たるものゆえに…

 

 

最後の錬蔵のことばが

なお突き刺さるんですよね。

そして終わりの表現も…

うん、切ないよぉ…

 

 

 

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