スタンダール「赤と黒(下)」 | こつこつ、しています(超雑読ブログ)

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シネイド・オコナーの髪型にあこがれる
オトコオンナでございます。


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この作品もそうだけど、人の存在が

意図せず消えることってすごく心に堪えるね。

ある程度SNSで見たことのある人だけに

悲しいものがありました…

 

 

 

 

スタンダール「赤と黒(下)」

赤と黒(下)
スタンダール

岩波書店 1958-08-16
売り上げランキング : 42968

by ヨメレバ

 

 

【感想】

ジュリアン青年は最後の最後まで

不器用ながらも一生懸命生き抜きました。

動機はゆがんでいたものの、

確かに二人の女性を愛してはいたのです。

 

 

だけれども、彼が持つその見た目麗しさ、

そして聡明さがあだとなってしまったのでしょう。

二人目の女性、マチルドと結ばれることが

ほぼほぼ確定となったときに、

かつて愛したレナール夫人からの密告により

その願いはかなわぬものになったのです。

 

 

そりゃあそうですよ、

実質ジュリアンはレナール夫人をもてあそび

心だけを乱していったのですから。

彼だけが平穏な日々を送るのを

愛していたからこそ許せなかったのでしょう。

 

 

障壁ができてしまったジュリアンは

混乱のあまりにレナール夫人を亡きものにすべく

ピストルを用いて夫人を撃ってしまいます。

 

 

だけれども、夫人は死ななかったのです。

もちろんジュリアンは見まごう亡き犯罪を犯したので

ひっとらえられてしまいます。

 

 

ジュリアンが断頭台の露に消えるまでの

描写が迫るものがあるんですよね。

 

 

ジュリアンは知っていたんでしょうね。

彼自体の持つ思想が貴族社会では

相容れるものではない

(ナポレオン賛美はそりゃあ革命を示唆するもので

貴族たちは嫌うでしょうよ)ということを。

 

 

だけれども、文章を見れば分かる通りで

地位のある女性が割と強いことは

見て取れることでしょう。

マチルドに何回もジュリアンは手を焼いていますからね。

 

 

そして、ジュリアンは神学校で

敵を作っていたのも致命的でしたね。

彼をつぶそうと捕まったときに

敵は手ぐすね引いて待っていましたからね。

 

 

結局彼は断頭台の露へと消えました。

ただ、彼を愛した女性は

あれだけ彼を翻弄したけれども

確実に彼を愛していました。

禁断の恋をしたレナール夫人も

自分のみを顧みず死を待つジュリアンに会いに来たのです。

 

 

だけれども、地位のある人、世間を心底憎んでいた

ジュリアンには、その真意は

伝わらなかったのでしょうね。

こんなに悲しむ人たちがいたのに。

 

 

ただただ切ないよなぁ。

先ほどSNSで見た一連の出来事と

この物語、重なるんだよなぁ。

あとに残る人たちは

深い傷が残るんだよねぇ…

 

 

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