徳永真一郎「影の大老(下)」 | こつこつ、しています(超雑読ブログ)

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今日は有酸素済ませてから必ずやらないといけない

用事済ませてこようかな。

あまり空いている時間がないから

かろうじてある隙間をそこに割きたいかも。

 

 

 

 

徳永真一郎「影の大老(下)」

影の大老(下)
徳永 真一郎

光文社 1988-02
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by ヨメレバ

 

 

【感想】

井伊直弼がたどる展開は

あの歴史を変える出来事があったので

分かっていることです。

なので、その展開に行きつくのが

読む際、非常につらいものがありました。

 

 

もしかしたら、なのですが

彼は自分がいずれは全うな死を遂げることができない、

ということを察していたのではないかと思うのです。

 

 

安政の大獄であれだけの

処罰をしましたからね。

だけれどもこれでも割と温情のある方だったんですよ。

それより前の粛清ではもっと多くの人が

意見を異にするからと言い

死罪になったと言われています。

 

 

だけれどもそんなの、やられた側からすれば

そんなの関係ねーですからね。

不条理なやり口で盟友を殺されたのですから

恨みを持って当然とはいえましょう。

 

 

ただ直弼はただ素直に異端を処罰したのみ。

お上に逆らうようなことをするのは

当時は重罪に値するものだったのですから。

だけれども、もうそれが通用しなくなりつつあったわけで。

 

 

で、その後起こったのはあの桜田門外の変です。

直弼は警告の書状を受け取ってはいましたが

それに従うことはありませんでした。

その結果は言わずもがな、

一時は首級を取られてしまったのです。

 

 

残された長野主善はもちろん、

抜け殻のようになってしまいます。

その後もなんとか自分たちの方向へ

情勢を持っていこうとしますが

それ以上に様々な人の暗躍があり

思うようにはいかなくなります。

 

 

最終的には信頼していた人の

裏工作により、敵である岡本黄石(半介)の

手にかかってしまいます。

その敵が望んだことは主善の死でした。

 

 

彼はその宣告を受けたとき、

心のなかは慟哭していたことでしょう。

生きたくてももう、人生は強制終了。

だけれども彼は決して狼藉を働くことなく

敗者としてこの世から消えていきました。

 

 

でも、ご存知ですよね?

歴史をさらに進めていった人も

実はその後、暗殺や失脚などの憂き目を見ていることを。

歴史の役者たちは現れては消えていくのです。

伊藤博文も、彼をこの世から消した岡本黄石も

結局はその運命からは逃げることはできませんでした。

 

 

そして、影となって支えていたもう一人の影は

私刑によりさらし者にされたものの、

命は助かったのです。

その後、尼僧として生涯を終えます。

 

 

ああ、散っていくもの、歴史の儚いことよ…

 

 

 

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