谷崎潤一郎「武州公秘話」 | こつこつ、しています(超雑読ブログ)

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筋肉修復日。

明日は炭水化物日でフルトレーニング。

きっついねー。

 

 

 

 

谷崎潤一郎「武州公秘話」

武州公秘話
谷崎 潤一郎

中央公論新社 2005-05-25
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by ヨメレバ

 

 

【感想】

著者らしい作品ですね…

こういった何とも言えない、性的に特殊な人を

描くのはとても巧みだと思います。

身内曰く、スケベだそうですが…(笑)

(まあ間違っていないわね)

 

 

この本で扱われるのは首を洗う女性に

魅入られた一人の少年。

そしてその衝動は

まだ戦える年齢ではないのにかかわらず

ひそかに城を抜け出し、大将を討ち取るまで至ります。

 

 

しかしながら討ち取って鼻をえぐるまでは

なんとかできたものの、

首級を持ち帰ることはできませんでした。

それが彼を結果的にこじらせる(?)羽目となります。

 

 

その後、首を洗っていた女性の一人と

思わぬ形で出会うことになります。

別の男(立場が上)の妻として。

 

 

そして勘のいい彼は、

その妻が、実は殺された大将の娘で

その男を恨んでいることに気づきます。

 

 

なぜならばその男は

たびたび何者かに鼻を狙われるため。

なんとかして不名誉を着せようとするわけです。

 

 

何とか鼻こそは傷つかないものの、

耳を貫かれ、口を貫かれて

声自慢の男はその発声も怪しくなり

だんだんと閉じこもることとなります。

 

 

そして、そんな最中、武州公(首フェチ少年)は

その妻に、嘘を交えての打ち明け話をするわけで…

 

 

一応、ここではさらりとなっていますが

その憧れの女性との蜜月も存在します。

それはふがいない男がひきこもるようになってから

開かれることとなった歌会で

武州公はその女性と密であるのをにおわす

歌を作っているのですから。

 

 

でも、こういった秘められた恋路は

いつかは破れてしまうものなのです。

武州公も父親が残りわずかということで

妻をめとることとなって彼女とは必然的に

疎遠となってしまいます。

 

 

面白いのはこのめとらざるを得なかった(!)

若妻をも首フェチの毒牙にかけようとしたのですよ。

しかも生身の人間を使ってですね。

道阿弥という道化の才を持った男が

その犠牲になります。(えれえ目に遭わされます)

 

 

首の役をしないといけないのだから

うかつに動けないし、動けば武州公のおっそろしい仕置きが

待っているし…

もう八方塞がり以外の何物でもないわけで。

最悪の場面(鼻をえぐられる)一歩手前まで行きます。

 

 

そのあとも恐ろしい描写がありましてね…

なんとか妻を染めようとしたのかな。

でも、結局失敗に終わるんですよね。

 

 

それと同時に、あこがれの人との縁も

邪魔者を討ち取っても繋がれず、

それっきりになってしまいます。

その後は、言わずもがな、性的に狂ってしまいます。

なんかおっかないですね。

 

 

でも、激しい感じでなく、これが静かに

壊れていくのよね。

これはこれで、インパクトが強いんだよなぁ。

 

 

 

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