エルニ・カルツォヴィッチュ「橋」 | こつこつ、しています(超雑読ブログ)

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オトコオンナでございます。


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今日は買い出しのみで外に出ていたような。

明日は…野外運動はいけないな…

そして、毛を刈ってきました。

本来の顔だよ、これが。

でもどう見ても男です、ありがとうございました。

 

 

 

 

エルニ・カルツォヴィッチュ「橋」


エルニ カルツォヴィッチュ

平凡社 1990-04
売り上げランキング : 1247064

by ヨメレバ

 

 

【感想】

ユダヤ人関連の本ですが

そこにある種の悲愴感を感じないのは

著者が直接ひどい目に遭わないからでしょうか…

 

 

ですが、彼とて、ユダヤ人の混血がゆえに

その身分がばれてしまえばその命はたちどころに

奪われてしまいます。

そう、行きつく先は…

 

 

ですが、彼は人間関係に恵まれていました。

確かにナチスの考えは浸透はしていたものの

それにひそかに異を唱える人はいて

彼を守るような書類を見て引き渡そうとは

しなかったのです。

 

 

つまりあのような戦争下でも

わずかばかりの良心は、

軍の内部でもあったことを意味します。

 

 

しかしながらそういうことがあっても

やはり何度かは絶体絶命の事態に

陥ってしまうことがあるのです。

とらわれてしまい、危うく晒しものとして

首を吊る危険に見舞われてしまうのです。

 

 

ですが、何とかそこも著者は逃げきっているんですよね。

運は純粋に生き延びたいと思う彼に

味方をしてくれたのだと思います。

 

 

ただ、その一方で

同じユダヤ人を不条理な目で虐殺する

あの忌まわしき場所にはいくことになるのです。

連行される側ではなくて。

 

 

その時、彼は何を思ったのでしょうね。

きっと胸の張り裂ける思いと、

父親の安否を思い浮かべたことでしょう。

(大変残念なことに著者の父親はどのようにして

命を落としたのか、判明はしていないそうです)

 

 

だんだんと敗戦が濃厚となるドイツ、

そして、かの悪夢の権化が自ら命を落とします…

 

 

そのあと、彼はもちろん故郷を目指し、

ひたすら逃避行を繰り広げていくのです。

そして、ついぞ故郷に帰って「あること」を

成し遂げたとき…

 

 

本のタイトルの意味が見えてくると思います。

意味的には2つの橋を示唆しているんじゃないかな。

どちらもその橋が悲惨な道をたどることを

阻止できたことには変わりありません…

 

 

物語が終わった後の付録も

ぜひ読んでほしいと思います。

残念なことに、この一連の黒歴史、

完全に決着がついていない挙句

まだ尾を引いているのです。

 

 

下手したら現在も、だと思いますよ。

現実にうちの聴くジャンルに

これが絡むものがあるのです。

ある事件にかかわってアーティストも

これに絡んだと言われているので。

 

 

差別はあってはいけないこと。

そのいけないことを一向にし続けることは

ただただ恥ずべきことですね。

 

 

 

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