椹野道流「隻手の声」 | こつこつ、しています(超雑読ブログ)

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テーマ:

ねむい。

ただただ眠い。

今日は夜トレはないから寝たいときに素直に寝るよー。

 

 

 

 

椹野道流「隻手の声」

隻手の声
椹野 道流

講談社 2002-09-06
売り上げランキング : 128068

by ヨメレバ

 

 

【感想】

今回、珍しいことに謎解き奔走描写はありません。

なぜならば、今回、伊月は武者修行に行き

前巻に出てきた龍村先生のところに行くのです。

 

 

ここで伊月はなんと

プライドをバッキバキにおられてしまいます。

 

 

そう、彼のいる場所はわちゃわちゃしているけれども

裏方で働いているメンバーもいて、

そういう人たちが現場を

きれいにしてくれているのです。

 

 

だけれども、龍村の勤務場所は

それらが存在しない場所。

しかも司法解剖事案だけではなくて

他の解剖事案もやらないといけないわけ。

だから一日に何体もの死体をさばかなきゃいけない。

 

 

そして人員が少ないわけ。

だから何から何まで一人でできなければ

現場では渡り歩けないわけ。

 

 

それだからこそ、チャラそうに見える龍村は

超絶な職人になるわけ。

で、何もできないまだうぶな伊月は

正直、使い物にはなりがたいわけ。

 

 

でもね、伊月はチャラ男だけれども

昔、とっても寂しい思いをして

ひねくれていた時期があるから優しさを持っているの。

それを芽生えさせてくれたのは筧のおかげだけどね。

 

 

今回はその優しさを感じられる作品。

ただしそこには彼の過去を彷彿とさせる

子ども、が絡んでくるのです。

全部で2ケース。

 

 

そのうちの1ケースに関しては

まさに伊月そのもの。

いじめられていて、居場所なんかなくて

それをMMORPGの中に求めていた少女。

 

 

実はその少女に関連のある描写は

序盤に出てきますが…

恐らく関連性はないでしょうね。

この本を通して読んでも答えは出ませんし。

 

 

ただ、彼女はただ耐える、じゃなくて

筧に心を開いた伊月と同じように

きっと心を母親に開いたのでしょうね。

だからこそ、一歩を踏み出せたわけ。

 

 

もう1つのケースはハッキリ言って胸糞です。

読書時注意。

解決はしない問題ですが、

これも「寂しさ」がもたらす問題です。

 

 

でも彼の場合はそれを言えたのは

最悪の事態が起きてしまってからなのです。

本当はそうはしたくなかった。

ちょっと振り向いてほしかった…

 

 

寂しさに向き合えるか、

気づいてもらえるか…

 

 

この子供がテーマなものの前にも

病的飲酒が出てきます。

タイムリーですね。

あの方の逮捕もありますし、

私も昔、これの関連者に

傷つくことをされていますし。

(性的なものですね)

 

 

何かを満たすためのお酒は適度に付き合えれば

悪くはないのです。

でも、付き合えなくなったら、病気。

記憶を失って取り返しのつかないことをすれば

いわずもがな。

 

 

残念ながらまだわが国には

これらに関する偏見は強く残っています。

せめて、その叫びを受け止める機関があったら…

稼働していれば…

と思わずにはいられませんね。

 

 

すごく重い作品となりました。

でも読めてよかった。

 

 

 

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