阿川弘之「井上成美」 | こつこつ、しています(超雑読ブログ)

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オトコオンナでございます。


テーマ:

今日は天気が回復。

うん、よいことだね。

 

 

 

 

阿川弘之「井上成美」

井上成美
阿川 弘之

新潮社 1992-07-29
売り上げランキング : 11772

by ヨメレバ

 

 

【感想】

この本で取り上げられている人…

あまり知らないと思います。

恐らく名前も聞いたことのない人が多いんじゃないかな。

 

 

この本は提督三部作の最後の作品。

一人は聞いたことはあると思うけど

あとの二人は聞いたことがないと思います。

 

 

この人たちは濃厚となっていく戦争色の中

戦争に異を唱えた人たちでした。

だけれども、時代が求めていたのは

残念ながら「戦争」

少数派の彼らの意見は握りつぶされてしまいました。

 

 

この人たちを無能、と片付けてしまうのは簡単です。

批判することだけは誰でもできますからね。

(お前が言うなですよね。誰もが刻み付けないといけない

キッツい言葉だと思います)

 

 

だけれども、この本で書かれた人は

きっと批判をすること、少数派でいるためには

自分の身をどう振ればいいのかを

きちんと理解していたのでしょう。

 

 

無駄な恩を良しとしませんでした。

人によって、いや大多数の人はその行為を

「嫌な奴」ととったことでしょうね。

だけれども聡明な彼はそれを仮に受け取った場合

自らの貫く道にどのような影響があるかを

きちんと感じ取っていたのではないでしょうか。

 

 

だからこそ、恩を受け取ることを

良しとしなかったのかも。

だけれども、それは個の時はいいけれども

そうでない場合は周りにも影響するんですよね。

 

 

彼の孫はそのために結構

つらい目に遭ったともいわれています。

そして、疎遠にもなったそうで。

 

 

そして、このタイプは得てして

異なる行動をとっても、嫌われるのです。

悲しいかな。

それは彼の再婚の時にも

起きてしまったわけで…

 

 

結果的に彼は戦争を防ぐことも、

敗戦を防ぐこともできませんでした。

こればかりは彼を責めることはできないでしょう。

どうしようもない欲望の渦が

そうさせてしまったのかもしれません。

 

 

でも、繰り返してはいけないということは

間違いのない事実でしょうね。

 

 

ただ、そんな彼がきちんと残したことはありました。

彼がかねがね適しているといった

教育に関して。

 

 

彼の教え子の一人が

もしも彼に教えられていなければ

ただ放り出されていただろう、という旨の

ことを言っています。

 

 

そう、戦争には負けてしまって

焦土と化してしまっても

教え子には学というものが

しっかりと根付いて残っていたのです。

希望という形で。

 

 

そう、そういったものはすぐには反映されないのです。

こうして、ゆっくりと実を結び、

目に見える形で現れるわけで。

 

 

もしも彼が他のところに妥協して

他の良い文化まで駆逐してしまえば

どうなっていたかと思うと

おっかないものがありますね。

 

 

とにかく濃い本でした。

聞いたことのある人や艦も出てきて

なお楽しめました。

 

 

 

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