五木寛之「わが人生の歌がたり 昭和の哀歌」 | こつこつ、しています(超雑読ブログ)

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なんだか毎日暑くなってきたわね。

だいぶ体の不調も楽になり、

さもしいお昼にも慣れ…(さもしいというか管理食)

明日も予定があるので動きますわ。

 

 

 

 

五木寛之「わが人生の歌がたり 昭和の哀歌」

わが人生の歌がたり
五木 寛之

角川書店 2007-03-27
売り上げランキング : 492546

by ヨメレバ

 

 

【感想】

戦争というもので一番犠牲を被るのは

普通に生きている、一般市民―

この言葉がとても印象に残りました。

 

 

そして、著者はこの作品中に

つらいつらい、葬り去りたいほどの記憶を

本中に吐き出しています。

 

 

それは、愛情を注いでくれた

母親の死に関する部分です。

死そのものに関しては病死という形でしたが

その前に起きた出来事があまりにもえぐくて

心がどーんと深く沈んでしまいました。

 

 

そこには明確な描写こそされてはいませんが

戦後にロシア兵の略奪があったときに

あることをされた旨の記述があるのです。

 

 

明確な描写…これは目の当たりにした著者には

できるはずがありません。

でも彼らが去った後の描写で

何があったかは容易に想像できるでしょう。

つまり…

 

 

人と人との争い合いというのは

本当、残るものというのは負でしかありません。

勝とうが、負けようがです。

その負の割合が多いか少ないかです。

 

 

負けた日本は異国の地

(著者たちは終戦時、現北朝鮮あたりにいました)

で猛烈な敵意を向けられることになりますし

中国大陸の引き揚げとは違い

ストライキなども絡み帰還は伸びに伸びたのです。

 

 

そして悲しいことに身内を

置き去りにせねばならない事態や

病気の蔓延により命を落とす事態が

相次いだのです。

戦争は結局、負しか残さない―

 

 

著者は無事に日本に帰還しても

貧乏ということで

肩身の狭い思いを何度もしています。

食糧事情だってお世辞によくなかったので

同じようなメニューしか食べられなかったり

少ないお金でどれを食べようか迷ったりもしました。

 

 

それは高校を卒業し、

大学に入っても続きます。

まさに苦学生です。

(あれ、たしか著者はお金がなくて中退も

記録できない状況だった時代があったはず…)

 

 

なかなか授業には出られなくても

たくさんの本を読む機会には

恵まれていましたし、

今の職業の始まりにも

若干触れていたようですしね。

 

 

そして、この本の醍醐味は

ところどころに出てくる歌です。

これだけつらい思いをたくさんしていますが

どこかそこに悲愴感はあまりないのです。

 

 

本文中に歌がなければやっていけないとも

書いてありました。

それはそうですよね。

物はない、満足に食べられない。

心のよりどころはその時間を癒してくれる

歌に求めるものです。

 

 

私の場合は、曲ということでしょうか。

ブラックメタルというジャンルとか。

世の中にはきれいごとばかりじゃなくて

黒いものはあるということ。

表向きじゃなくて心にね。

 

 

なんだかんだで音楽は

いろいろなものをもたらすものですね。

 

 

 

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