吉野万理子「ロバのサイン会」 | こつこつ、しています(超雑読ブログ)

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今日は微妙に交通規制がかかるようですが…

まあ、時間帯対象外だけれどもね。

(午前中で該当地域は終わるため問題なし

それにかかる部分はわずかだしー)

 

 

 

 

吉野万理子「ロバのサイン会」 ロバのサイン会
吉野万理子
光文社 2016-03-17
売り上げランキング : 264471
by ヨメレバ

 

 

【感想】

この本の主役は動物たち。

ただ場にいるだけの存在ではなくて

しゃべるのです。物語中に。

心情描写だってきちんとあります。

 

 

しかも彼らが思うこと、

しゃべっていることは純粋であるため

時に私たち人間に刺さる言葉を

しゃべることがあります。

 

 

その作品としては

鹿が出てくる「俺害獣」と

いう作品があります。

 

 

タイトルで察しが付くことでしょう。

ここに出てくる鹿たちは

食料が乏しくなってくる冬、

やむを得ずに人里に舞い降り

食害をしていくのです。

 

 

人はそれを防ごうと

柵を張り巡らせたり、

鹿たちにとっては「魔法」と呼ばれる

猟銃を使って

彼らを追い払おうとするのです。

 

 

だけれども、ふと考えてみましょう。

どうして彼らはここにおりてきてしまうのかを。

それは彼らの住環境をみだりに犯し、

本来あるはずだった食料源を

奪ってしまった私たちの責任でしょう、と。

 

 

そして今更のごとく、

環境云々という考えが出てきています。

人は悲しいほど愚かですよね。

遅い事態の時にその危険に気づくのだから。

 

 

他にも人の勝手さは

出てきています。

それによって傷ついたのは動物よりも

一人の多感な少女なのです。

 

 

彼女にはかつてかわいがっていた

一匹の猫がいました。

本来彼女は売られることはないはずの

猫だったのです。

 

 

だけれども、一人の男が

無茶を言ってその猫を買い取っていくのです。

そして、少女は傷つき、心を閉ざすのです。

大好きだった猫にすら、心を閉ざしてしまいました。

 

 

ここに出てくる欲にまみれた男は

動物プロダクションの男です。

動物の扱いにはなれてはいて

イグアナが出てくるところでは触ってはいけない

尻尾は触らないんですけれどもね。

 

 

でも、やっていることは最悪ですよ。

心を閉ざした少女(若葉という子です)の

好きな芸能人を使ってまで

彼女が守ってあげようと思った

プードルを取り上げようとしたのですから。

 

 

だけれども、彼女は

きちんと断ったのですよ。

彼女はリリアンの時のような悲劇を

自らの意思で繰り返さなかったのです。

 

 

決して猫だって彼女は

かわいくないわけじゃないのです。

でも失ってしまうのだから

愛情なんかかけたくないのです。

しかも大人の汚い一面を4年前の

10歳のいたいけな時期に見てしまったのです。

深い傷を負うのも無理はないでしょう。

 

 

そして、読んでほしい作品、最後に一つ上げましょう。

「青い羽眠る」という作品です。

ここに出てくるのは動画で有名になった

パピプーというセキセイインコです。

 

 

彼は年齢を動画時は偽っていましたが

実はもう老年の域を迎えていて

残された時間はわずかでした。

 

 

ここまで言えば…

わかりますよね。

必ず今の世界では死が訪れます。

 

 

悲しいことだけれども、

いつか来るのですよ。

今うちの足元に寝ているデブゴンも

やがてその日が来るのです。

 

 

人の死と

鳥の死。

最後のほうにその違いが出てきます。

ああ、なるほど、と思える描写でした。

 

 

 

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