西村寿行「蘭菊の狐」 | こつこつ、しています(超雑読ブログ)

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今日は大荒れのようですね。

ま、おそらく荒れる前にいけるから

大丈夫だと思いますが。

(明日は何をしてもお休みよ)

 

 

 

 

西村寿行「蘭菊の狐」 蘭菊の狐

西村 寿行 光文社 1981-02
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注) 過激な性暴力表現注意

 

【感想】

上に注意喚起は書きましたが

かなりの割合でこの手の表現が絡んできます。

しかも、因果は巡り巡って

逆の立場にもなりえるのです。

 

 

わけあり男三人組が

温泉に行く、ということで山道を歩いていたのですが

そこで突然、化け物に襲われ、

さらに、少女にまで襲われます。

 

 

だけれども、少女は決して

彼らに対して襲ったわけではなくて

少女の家族を奪った存在と

勘違いをして襲ったのです。

 

 

それは少女(阿紫と言います)の

祖父がすべての諸悪の根源でした。

 

 

彼は阿漕な金貸しで、

無理な利子を吹っかけて

払えないものの身ぐるみを根こそぎはがし、

挙句の果てには人妻を奪って

性的な慰み者にした鬼畜だったのです。

 

 

もちろん、そんな男は

嫌われ者だったわけで…

 

 

うん、この説明をするだけでも

説明部分でかなり強烈な暴行描写が

なされていてね、気分が悪くなってくるわけで。

 

 

で、この爺はその人妻を

孕ませてしまったわけで。

その子が殺されてしまった阿紫の父親

三吉で彼はそういった職業ではなかったわけで。

 

 

でも、人の先入観や

集団心理ってひどいもので

彼らも村八分という形式で

嫌がらせを多数受けるわけで。

 

 

で、ここにはタイトルのような狐というのが

絡んでくるわけです。

つまり、阿紫の家は狐憑きの家だというね。

まあね、確かに狐はいるのよ。

 

 

でも、それはあくまでも迷信なわけで。

4人+動物たちの活躍により

だんだんと出雲家(阿紫の家ね)を

蹴落とそうとする人たちの悪は明るみに出ます。

 

 

まあ、諸悪の根源は二人いるけど

どっちにしても救えない悪なんだわ。

別件でこいつらはしょうもない乱暴狼藉を

働いて家族を殺しているわけで。

 

 

今まではそれを出雲家が

阿漕なことをして、狐憑きだから

そういった扱いをして当然、という

名目でいくらでも悪さができたわけ。

警察も彼らの味方だったわけだし。

 

 

でも、ある人物(4人とは関係のないもの)が

ちらちらと阿紫たちのまわりを

うろつきまわるようになってから

事態は豹変するように。

 

 

地方の風習はそこでは成立するわけ。

そしてそういった場所ではえてして

多数派の意見が通用するわけ。

その地域を守るためだしね、うんうん。

 

 

でも外部のその人には

そんな風習は通用しないわけ。

いくら便宜を図られようが惑わされないわけで。

そこの掟では当たり前の扱いでも

別件のそれは関係のないことだし

狐憑きの庇護は無効なわけ。

 

 

そして、終盤の焼き討ちに関しては

さすがに目が覚めつつあったのか

彼ら二人の言い分は

ついぞ通用しなくなったわけで。

 

 

そこからは惨めなもんですよ。

集団心理から覚めたら

人は手のひらを返します。

滑稽ではあるけど、それが現実。

 

 

かなり読むのはきつかったけど

人間の醜さの描写は

本当に目を見張るものがありました。

 

 

 

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