新藤兼人「シナリオ人生」 | こつこつ、しています(超雑読ブログ)

こつこつ、しています(超雑読ブログ)

超少数派なスナッグをまといし
シネイド・オコナーの髪型にあこがれる
オトコオンナでございます。


テーマ:

以前行っていた場所は坂が行きも帰りもあるところ

今行っている場所はほぼ平坦。

だけれども前行っていた場所はあせらされる

場所でもありました。

 

今は時がゆったり流れて、

その予定は明日に持ち越しの日もしょっちゅう。

でも、焦らないというのはでかいよ。

 

 

 

 

新藤兼人「シナリオ人生」 シナリオ人生

新藤 兼人 岩波書店 2004-07-21
売り上げランキング : 556859
by ヨメレバ

 

 

【感想】

私は、あまり映画とは縁のない人かもしれません。

なぜならば、映像となると

昔の嫌な経験からか

争う言葉や、暴力描写は

正直、つらいのです。

自分が受けているような感じがして。

 

 

ですが、この本の最初の章で語られる

小津安二郎監督の作品は

非常に興味深いものがありました。

 

 

なんてことのない日常の一こまだけれども、

そこには様々な思いが込められています。

そして、ちゃんと著者が言うような

「発端、葛藤、終結」で収まっているのです。

 

 

この3つの言葉は、

彼が脚本を書くようになって

見せに行った時に「これはシナリオではありません」と

こっぴどく突っぱねられ、落ち込んだ時に

書物を用い勉強した時に

発見したものです。

 

 

で、なぜ興味深いかというと

小津監督の作品は、人生なんですよね。

しかもそこには不条理や葛藤もあったりするのです。

 

 

不条理な部分は

夢を求めて東京に出ても、

決してよりよい生活になる保証はないこと。

むしろそれを都合のいいこまに使われ、

夢は食われてしまうこと。

 

 

他のケースで言えば、自分の子供のもとへ行っても

決して暮らし向きは楽ではなくて

目の前の生活に必死な彼らは

親ですらぞんざいに扱ってしまうこと。

 

 

そう、世の中にはなるようにならないことなんて

はいて捨てるほどあります、ありますとも。

それを涙を呑んで割り切らないといけないことも

多々あります。

 

 

でも若いときは、そんなことがあるとは

つゆ知らないわけで。

だからこそどこぞの朝のラジオでの小話の通り

若いうちに小津監督の作品は「理解できない」のだと

思います。

 

 

著者のことが書かれている本編(?)では

決して彼は恵まれた待遇ではなくて

お預けを喰らった時期が長かったこと。

 

 

いったん映画の世界に入っても

シナリオから始まったわけではなく、

シナリオにかかわるようになっても

決して順風満帆ではなかったことですね。

 

 

現実に師匠に「これはシナリオではありません」

と言われてしまっていますしね…

それに招集から引き揚げた後も

決して恵まれてはいませんでした。

 

 

でも、彼は監督として、

様々な作品を残していますね。

戦後も作品がヒットしなければ

大変な状況にあったようですが

あきらめないでいるといいことがあるものですね。

 

 

戦中の不条理な事柄もまた

興味深いお話でした。

戦争は、本当に人をいやというほど

変えてしまうものですね。

 

 

 

 ←いつも応援ありがとうございます<(_ _)>

            よろしければポチっとお願いします。

 

 

本の詳細に戻る

 

 

miyanさんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス