山田詠美「アニマル・ロジック」 | こつこつ、しています(超雑読ブログ)

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超少数派なスナッグをまといし
シネイド・オコナーの髪型にあこがれる
オトコオンナでございます。


テーマ:

人の別れというものはつらいものね。

治療院のムードメーカーが転勤となります。

まあ、そうなる確率が高かったからね。

 

おととい、飲みました。

おいしくなかった。

限定のお酒だけでしばらくいいよ。

もう飲まないことに慣れちゃってね。

 

 

 

 

山田詠美「アニマル・ロジック」 アニマル・ロジック

山田 詠美 新潮社 1996-04
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by ヨメレバ

 

 

【感想】

この世に幾多も、星の数よりも多い(!?)かもしれない

書物の数。

時に、その中にはすべてを読んだところで

???になってしまう本も存在します。

 

 

その本の中にはノーベル賞に近い作家の

あの方もいますね。

ただ、あの方の場合は書評嫌いを

公言していますので

わざとかけないようにしているのでは?

と勘ぐっていたりもします。

(だけれども読者をとらえる力はすごいわね

だけれども、どこか不安を感じると答えが…で

苦手としています)

 

 

著者の作品もそのテイストなのよね。

読者に答えを出させないスタイル。

だけれども、展開なんか出て来やしないのに

読み進めてしまいたくなる魔力を

この作品は持っているのです。

 

 

物語はヤスミンと、

そこに宿る「未知の存在」ブラッドとの

人との出会い、別れの物語。

…としか言いようがないんですよね。

 

 

このブラッドという存在も本当に謎で

最後まで、何者かというくくりでは

決して図ることはできないのです。

こころの中?それとも魂?

だけれども意思を持っているから…

と考えるだけでキリがないでしょ?

だから考えるだけ無駄だと思います。

 

 

で、ヤスミンはいわば自由の権化の存在。

望むときに男の人と体を合わせ

そしてすっと消えていく、

まるで風のような存在とでもいえるかも。

 

 

だけれども、その思想には

何物にもとらわれないという

ハッキリしたものが現れています。

 

 

ヤスミンは黒人です。

現実に、黒人であるがゆえに

白人からも、黒人同士からも

時に罵倒や中傷をされることがあります。

 

 

これらのいわゆる暗部というものが

ある種テーマと言えるかもしれません。

 

 

ヤスミンとの思わぬ形で

顔を合わせることになったソウルが

その最たる例でしょう。

 

 

彼はヤスミンからバッグを奪い取ろうとしたことから

つながっていくことになります。

そして、数少ない、ヤスミンが体を

委ねなかった男です。

(後半には青年になっていたはず)

 

 

ソウルも同じく黒人です。

そして、壮絶な体験をしています。

だけれども、ヤスミンの出会いによって

変わっていったのです。

 

 

彼の周辺人物に関しては

まさに黒人が抱える問題が

わっさと出てきます。

クスリの問題、暴力の問題…

 

 

そして不条理なことも出てきます。

白人を憎み続けた黒人が

結局は黒人そのものにも裏切られて

しまう不条理…

 

 

その中に刺さる部分があります。

ヤスミンがやがて弱っていく要因となった

ある男に関してです。

 

 

奴は、いわゆるサタンといった

存在でしょうね。

そう、聖書でイエスを惑わせた、あのサタン。

 

 

ヤスミンも、残念なことに

このサタンから逃れることは

できなかったのです。

そう、受け入れることを拒絶しない、

それが彼女のモットーだったからね。

 

 

このサタンのような存在の男は

本当に極端な奴です。

自分以外の人間がすべて嫌いなのです。

自分がすべて、世の中はすべて自分に向く…

これ以上のものはたとえたくないですね。

 

 

でも彼を笑うことは誰もできませんよ。

人はだれしも、怒りや不満を糧に

ここまでではない悪魔を飼っていますからね。

それをコントロールして暴走しないようにできるか

それができなくて無様な行動を起こすかの違い。

 

 

うん、結構感想を書いてしまったけど

これは読む人によっては差が出る本ですね。

私はこの手の作品は嫌いじゃないのよね。

圧倒されるという感じの本はね。

 

 

 

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