こんにちは、かんべです。

 

今日は英和辞典についてのお話です。

 

最近おもしろいことに気がつきました。

 

電子辞書を持っている高校生に紙の辞書を使わせてみたら、なかなか目的の単語にたどり着けないのです。

 

考えてみると、電子辞書を使っている時にはアルファベットの順序を意識することはほとんどありません。

 

だから、電子辞書に慣れてから紙の辞書を使うと、時間がかかってしょうがないのです。

 

 

 

私は、英語の学習者にとっては、紙の辞書の方が電子辞書より断然いいと考えています。

 

電子辞書は、英語の専門家が携帯用のセカンド辞書として使うにはいいと思いますが、学習者にとってはほとんど役に立ちません。

 

理由は簡単です。

 

学習者が電子辞書を使って必要な情報を得るのは実質不可能だからです。

 

 

 

英語の基本的な単語の多くが多くの用法を持ち、紙の辞書で数ページにわたる単語もあります。

 

紙の辞書なら、少なくとも見開き2ページ分は一度に視界に入りますが、電子辞書だと一度に表示できるのは10行程度です。

 

専門家なら「この単語にはこういう用法があるはずだ」とある程度当たりをつけて探すことができますが、学習者にはそれができません。

 

だから、学習者が必要な情報にたどり着く可能性はかなり低くなります。

 

また、電子辞書だと用例や熟語は別のページに飛ぶ必要もあります。

 

 

 

このように、学習者にとってはあまり役に立たない電子辞書ですが、一度使ってしまうとはじめにお話した理由で、紙の辞書に変えるのは困難になってしまいます。

 

 

 

近年、高校によっては入学時に全員電子辞書を購入させるところもありますが、日常的な英語学習においては紙の辞書を使うことをお勧めします。