「ヤッタ~。タイガース!おめでとう!」

       広島在住の私がこんな雄たけびをあげたら、

    周囲から大ブーイングが起こるだろう。

 

    

 

 

   ブーイングですめばいいが、昔は袋叩きに会うほどだったらしい。

   広島人のカープ愛は尋常ではない。

   90歳近いおばあちゃんも、スポーツ新聞を見ながら

   「今日の先発は久里じゃね。大丈夫じゃろうかね。」

 

   こんな状況の中で暮らしていると、必然的に

   カープ応援団の一員になっている。

   今や私は新井カープフアンである。

   監督の顔つきで判断するのは、野球ファンとしては失格だろうが

   カープの新井監督の顔の表情は

   精悍ではあるが、プロ野球の監督らしからぬ

   爽やかな顔つきだと思うから。

 

   亡くなった夫は、いわゆる「トラキチ」だった。

   タイガースが負けた日には、ご機嫌まで悪くなる。

   息子達がまだ小学生低学年の時も、兵庫北部から

   甲子園球場まで試合を見に行き、真夜中に帰宅したものだ。

   今回の優勝は、18年ぶりのVとあるので

   長くセリーグ優勝からは離れていた事になる。

 

   13年前に亡くなった夫が生きていたら、どんなに喜んだろう。

   そう思うと、私の胸にも喜びがこみあげてきて

   嬉しくて飛び上がってしまった。

   夫にそっくりな次男は、当然タイガースフアン。

 

   「お父さん、優勝したよ。生きていて一緒に

   喜びたかったね。」

 

   不思議なことに今朝がた、夫が夢に出てきた。

   夢の中の夫は、生前元気だった頃のように

   スポーツの事しか頭にない単純な彼のままだった。

   そんな夫が58歳で病に侵され、10年の闘病の末に逝ってしまった。

 

   昨夜は長男とも電話で、父親の「タイガース神」についての

   話で会話が弾んだ。

   

   また顔の話になるのだが、どうも岡田監督の顔つきが

   好きではない。現役の頃はもっと爽やかな顔つきではなかったかなぁ~

 

   今やしわくちゃのお爺さん顔、

   眉間にしわを寄せている表情はどうも気に入らないのだ。

 

              

 

              ごめんなさい。名監督殿

 

            

 

             LOVE ~~ ♪