なかなか書けなくて6月6日に見たのですが、。
今月は播磨屋の襲名と獅童の二人の息子たちの初舞台でした。
私は昼の部しか見てないので獅童の息子たちの姿はテレビにニュースでしか見てない。
上州土産百両首は幼馴染の正太郎と牙次郎の物語、知らずにお互いの財布を擦って
しまったことに気がついて今後はカタギになって10年後に浅草の聖天様の森で再会を
約束して別れた。
10年後、岡っ引きになっている牙次郎、腕のいい板前になっていたのに
かつての悪仲間に脅されて殺してしまって追われる身の正太郎。
そして森で再開するのだか?ドジな菊之助ときっぷのいい獅童、案外、組み合わせとして
悪くなかった。人情ものとしてよく出来ていた。オーヘンリーの短編から歌舞伎に直したもの
上手く作ってあった。
時鳥花有里は義経千本桜からの道行ものであんまり上演されない。
若手が頑張って美しい踊りを見せていた。私の目当ての染五郎は最近、白鸚の若い時に
似ていたりする。踊りはまだまだだけど容姿は素敵になってきた。鬼平の映画の時も
そう思った。精進して励んで下さいませ。
次が時蔵襲名の妹背山婦女庭訓から三笠山御殿、お三輪の一人舞台で襲名にはふさわしい
演目、途中で襲名口上が入る。
このために仁左衛門がおむらで付き合っていた。
時蔵のお三輪はなんだか玉三郎のにそっくりでした。彼に習ったのかな?
この御殿のお三輪は虐められて逆上する女、嫉妬する女。
出ずっぱりで頑張るしかないので襲名にはふさわしい芝居ではあった。
この世代の真女形は少ないので時蔵に頑張ってもらわないと。
松緑の鱶七は貫禄があってよかった。彼は見た目はともかく声の通りが
いいのがいい。
この日は女学生の団体が入っていて静かに見ていたのに感心した。
東宝はよくミュージカルに高校生の団体を入れているけど。松竹もどんどん
学生に歌舞伎を見せるべきだと思うのでこういうのいい事です。