おはようございます。
今日は雨のところが多そうです。いつもの年ならば、この時期の雨は雪になることが多いのですが、やはり暖冬のせいで、雨のようです。昨日は、スキー場で雪乞いをしているのをニュースで見ました。冬は冬らしくあって欲しいですね。
さて、今日は、806年に、
最澄の天台宗が公認された日です。
平安時代の日本の仏教の二大勢力と言われる天台宗と真言宗です。
天台宗(てんだいしゅう)は大乗仏教の宗派のひとつです。天台教学は中国に発祥し、遣唐使として入唐した最澄(伝教大師)によって平安時代初期(9世紀)に日本に伝えられ、多くの日本仏教の宗旨がここから展開しました。
最澄
出典Wikipedia
この時代、すでに日本には法相宗や華厳宗など南都六宗が伝えられていましたが、これれの宗派は中国では天台宗より新しく成立した宗派でした。
奈良時代、律宗と天台宗兼学の僧鑑真和上が来日して天台宗関連の典籍が日本に入りました。次いで、伝教大師最澄(767年-822年)が延暦23年(804年)から翌年(805年)にかけて唐に渡って天台山にのぼり、天台教学を受けた後、日本に帰国した最澄は天台教学を広め、翌年(806年)1月に天台法華宗として認められたのが日本における天台宗のはじまりといわれています。
最澄は日本へ帰国後、比叡山延暦寺に戻り、後年円仁(慈覚大師)・円珍(智証大師)等多くの僧侶を輩出しています。その後、最澄はその教義から奈良仏教との論争が起きます。特に福島県会津地方にその当時、京都、奈良に匹敵するような仏都を作りあげていた法相宗の徳一との三一権実諍論の論争は有名です。
さらに最澄の弟子の源信が著した「往生要集」が、後の浄土教の発展につながりました。平安時代末期から鎌倉時代初めにかけては、法然や栄西、親鸞、道元、日蓮といった各宗派の開祖たちが比叡山で学んだことから、比叡山は「日本仏教の母山」と呼ばれるようになりました。
【最澄と空海】
最澄と空海は、同じ時期に遣唐使として、唐へ渡り、仏教を学びました。
帰国後、最澄は天台宗を、空海は真言宗を起こします。
空海
出典Wikipedia
その当時の都は現世利益も重視する密教、あるいは来世での極楽浄土への生まれ変わりを約束する浄土教(念仏)に関心を寄せていました。そのため、天台教学よりも密教が求められ、密教を本格的に学んで来なかった最澄は空海に密教の教えを請うことになります。神護寺に空海の直筆の記録が残っています。神護寺に行かれたらご覧になってください。
これは「高雄灌頂」と言われるものです。
神護寺にて、空海が密教の入門儀式である結縁灌頂を行った手控えで、弘仁3年(812)11月、12月、翌年3月の三回分の記録です。
⚫︎弘仁3年(812年)の冬11月15日と12月14日、弟子の泰範、円澄、光定らと高雄山寺におもむき、空海から灌頂(かんじょう)を受けました。
⚫︎813年1月、泰範、円澄、光定を高雄山寺の空海のもとに派遣して、空海から密教を学ばせることを申し入れ、3月まで弟子たちは高雄山寺に留まった。しかし、このうち泰範は空海に師事したままで、最澄の再三再四にわたる帰山勧告にも応ぜず、ついに比叡山に帰ることはなく、その後空海の十大弟子の一人となります。このことが最澄、空海が決別する原因のひとつとなりました。
そのことに思いを寄せると、この手控えはとても重く感じられます。
結縁者の筆頭に最澄の名が記されているのも印象的です。
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また、今日は「文化財防火デー」です。
文化財防火デーの制定は,昭和24年1月26日に,現存する世界最古の木造建造物である法隆寺(奈良県斑鳩町)の金堂が炎上し,壁画が焼損したことに基づいています。
この事件は国民に強い衝撃を与え,火災など災害による文化財保護の危機を深く憂慮する世論が高まり,翌昭和25年に文化財保護の統括的法律として文化財保護法が制定されました。
その後,昭和29年11月3日に法隆寺金堂の修理事業が竣工し,文化財保護行政も確立するとともに,文化財保護思想の一層の強化徹底を図るために普及啓発事業が行われるようになりました。その一環として,法隆寺金堂の焼損した日であること,1月と2月が1年のうちで最も火災が発生しやすい時期であることから,昭和30年に,当時の文化財保護委員会(現在の文化庁)と国家消防本部(現在の消防庁)が1月26日を「文化財防火デー」と定め,文化財を火災,震災その他の災害から守るとともに,全国的に文化財防火運動を展開し,国民一般の文化財愛護に関する意識の高揚を図っています。
出典文化庁ホームページ
各地で文化財の防火訓練が行われます。
京都では1月24日に大徳寺で防火訓練が行われました。
この文化財防火デーのできるきっかけになった法隆寺金堂壁画の展覧会が東京国立博物館にて開催されます。
「法隆寺金堂壁画と百済観音」3月13日〜5月10日までです。
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1984
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今日、輪違屋さんで、京都伝統産業青年会展が開催されます。輪違屋さん、
輪違屋さんは下京区島原の置屋兼お茶屋です。現在も営業を続けていますが、一見さんお断りのお店です。
かつては芸妓等も抱えていましたが、現在は太夫のみを抱え、太夫の教育の場であり、また、宴席の場として営まれています。表に「観覧謝絶」の札がある(いわゆる「一見さんおことわり」の店です。)
建物は昭和59年(1984年)に京都市指定有形文化財(建造物)に指定されました。太夫道中に使われる傘を襖に貼り込んだ「傘の間」、本物の紅葉を使って型取りしたうえに彩色した壁が使われた「紅葉の間」が特徴的です。いずれももともとは当主の部屋でした。傘の間の傘には「高」(正確には髙島屋のマークの「高」の字体と同じ)の文字が入っているがこれは当主の姓が「高橋」だったということに由来します。
1階には近藤勇書の屏風が、2階には桂小五郎書の掛軸があります。
今日もいい1日でありますように!
お仕事の方、お疲れさまです。
行ってらっしゃい!
【今日の京都令和2年1月26日(日)】(No.1895)
※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。
大文字山です。
京都コンピューター学院の映像です。
http://www.kcg.ac.jp/daimon/index_f.html
鹿苑寺金閣
http://www.shokoku-ji.jp/k_live.html
近畿地方の現在の雨の状況です。
http://www.river.go.jp/x/krd0107010.php?lon=135.6836159946397&lat=34.95309468371873&opa=0.4&zoom=8&leg=0&ext=0
○一休善哉の日/酬恩庵一休寺
平成17年より1月最終日曜日を「一休善哉の日」として、その一年間の各人毎の誓いの言葉を奉納するようになりました。その一年の自分自身の目標を新たにし、一年間その言葉を持って、生きていく力づけにしようとするものです。
そしてその後、一椀の善哉がふるまわれます。ひとりひとりの誓った善き行いの実現を後押しします。
日程1月26日(日)
時間10:00~16:00
奉 納 料:1,000円(拝観料・絵馬・祈祷料・善哉含む/人数に制限あり)
アクセス
・近鉄「新田辺」駅から1.5km(徒歩25分、バスで10分、タクシーで約5分)
近鉄「新田辺」駅からバスの利用
新田辺駅西口バスロータリー4番乗り場から京阪バス66系統
・JR「京田辺」駅から1km(徒歩20分、タクシーで約5分)
ホームページ
http://www.ikkyuji.org/index.html
○ 第23回京都伝統産業青年会展/輪違屋
普段は一見さんお断りの輪違屋さんで、伝統産業の展示、販売が行われます。
日本酒✖️お漬物BAR
太夫さんとの記念撮影
京都吉兆総料理長 徳岡邦夫氏× SOU・SOU代表若林剛之×細辻伊兵衛トークショー
日程1月26日(日) 時間10:00〜17:00
※日本酒×お漬物Bar:11:00-17:00 30分毎に入れ替え制
※太夫さん写真撮影:13:00-15:00
※トークショー:15:30-16:10
場所輪違屋 〒600-8825 京都府京都市下京区西新屋敷中之町114
[チケット]
当日券:1,200円
※小学生以下 無料
https://kyoto-densei.jp/wp-admin/post.php?post=467&action=edit
※日本酒×お漬物Bar:別途1,000円
※太夫さん写真撮影:別途1,000円(ツーショットの場合)
※トークショー:無料
アクセス
○電車:JR山陰本線丹波口駅から徒歩6分。梅小路京都西駅から徒歩7分。
○バス:四条河原町からの場合、京都市バス80・32系統でバス停五条壬生川下車、徒歩6分。京都駅からの場合、京都市バス205乙・206甲・33系統でバス停梅小路公園JR梅小路京都西駅から徒歩7分
※駐車場はありません。
○上賀茂手づくり市(1/26)
○小豆粥で新春を祝う会(〜1/31)/東林院
○京都十六社朱印めぐり(〜2/15)
○ 京都十二薬師霊場会(〜1/31)
○ 都七福神めぐり(〜1/31)
○茶の湯-禅と数寄(〜3/29)/相国寺承天閣美術館
○ 第54回京の冬の旅 非公開文化財特別公開 (〜3/1)
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