先月、下旬の代々木体育館。
昨年の夏、あるはずだったコンサートが、メンバーの感染、小田さんの感染で延期になって
一年近く。チケットもどこにいったものか。必死で引き出しの中を探したりもした。

私が小田さんの曲を一番聞いていたのは、高校の頃。オフコースのメンバーだったころ。
でも、今でもこれだけ多くの人を動員できる、すごい人だ。
 
一曲目は 風を待って だったようだ。
聞いたことがあっても曲名は出てこない。最近の歌なのに、彼の歌声を聞くと
高校の物理室の景色が浮かんだ。そして、少し涙が出そうになった。
 
オフコース時代の歌もけっこうやってくれた。
愛を止めないで、夏の日、言葉にできない、Yes-No  生まれ来る子供たちのために 君住む街へ もそう?
最後のほうでは
Yes-Yes-Yes もやってくれた。
昔、昔の、愛の唄、水曜の午後、
 
生まれ来る子供たちのために と愛の唄は、高校の頃、カバーしてギターを弾いて歌っていた歌。
 
アリーナ席ではじっこだったけど、結構前のほうだった。
前には若い男性が、二人体操すわりで座っていた。愛の唄の頃、彼は生まれていたんだろうか。
 
全部で23曲、たくさん歌ってくれて、相変わらずの声で、やっぱりすごい。
小田さんを大好きだった、ちょっとお姉さんだったネットの友達は、数年前に亡くなってしまった。
「ばばあ、っていうけど、あったかいんだよね。」
そう言っていた彼女も、とってもあったかい人だった。理科が大好きで子供たちが大好きな、ほんとに素敵な先生だった。
 

 
 
それから、数日後、今度は、チューリップのラストのコンサートに行った。大学院の授業も一つさぼっていった。
東京国際Aホール、以前、財津さんと姫野さんのコンサートに行ったときは、グッズも全然売る気がなかったけど、
今回は、グッズ売り場に長蛇の列。Tシャツくらい買ってもいいと思っていたけれど
あまりの人の多さにやめてしまった。
 
小田さんの時と違って、年齢層は限られている。私の席はたまたま座席のはじで、ゆるやかな階段の近くだった。
多くの方が転びそうになっていた。私も。そういう年代ばかりだ。

前の財津さんと姫野さんのコンサートでは、最初財津さんはずっと座っていたので、立てなくなったのか、と心配したが
そうではなくて、2部からは立って頑張っていた。
今回は、最初から立って頑張っていた。
今回の席は2回の後ろのほうで、エアコンの冷気がガンガン来るようなところ。熱いファンの方はあまりいないような
そんな席だった。私もチューリップの歌はそんなに詳しくなかったが、周りの方もそんな感じだった。
1階席の前列の方は、ファンの方でしょうね。という感じで、席の場所によって違いがあった。
メンバーがたくさんいるので、交代で歌っていて、小田さんとはまた違った。

チューリップ50周年のラストコンサートだけど、それを最初にやろうっていったのは、あべさんだったんです。
の話にはしみじみした。亡くなってしまったから。
 
とにかくエアコンで寒すぎて、寒すぎて・・・。まだ心の旅やってないし。魔法の黄色い靴も。と思っていたら、
一回目のアンコールで 銀の指輪で そっかぁ。まだやってなかったか。
みたいなそんなのはあって。
二回目のアンコールで、心の旅と魔法の黄色い靴だった。
 
心の旅をみんなで歌って、そんなに大きな声はさすがに出せなかったけど、
古き良き時代を思い出した。60代の人の声に大きな拍手。私は、50代に拍手したけど。
そういう時代だったんだね。
 
心の旅は、北海道のユースホステルで宿泊者がたくさん歌ったと思う。
今はそんな時代じゃなくなった。古き良き時代、そして時代は流れていくもの。