老後の年金が一人あたり2000万円不足するという金融庁の報告書について。
やっと出てきたのかという思いです。
このままで年金が安泰だなんて誰も思っていなかったはずですよね。
少なくとも私たち世代は自分の時代に年金がもらえるなんて神話は信じていない人の方が多いでしょう。
人生100年時代を迎えるとなったら尚更です。
 
これは歴代の政権がずっと放置してきた問題がここにきて明るみになっただけで
誰が悪いかといったらそれは、これまでの政治が悪かっただけです。
 
それがようやく具体的な数字が出てきたのだから、
私個人としては、これは大きな転換期を迎えるチャンスであると考えます。
課題が明確になればそこから解決策についての「具体的な議論」ができるようになります。
つまり政策課題を解決するための必要なデータが揃った段階なのです。
それを否定することも、隠すこともないと思います。
 
与野党ともに、この現実から逃げることなく国の在り方を堂々と議論すべきです。
 
特に野党はチャンスなのに勿体ないですね。
政府が掲げる「自助」の色合いの強い社会に対抗して、
高福祉高負担の社会を実現したいと主張する絶好の機会だととらえるべきでしょう。
(民主党系の議員はホンネではそう思っている人は多いのだから)
表面的な批判をしていては支持率を下げるのと、さらなる政治不信を招くだけです。
 
与野党ともに建設的な議論を期待します。