HIKARIPPA 2019 己亥 「DJ光」 | 三宅洋平 オフィシャルブログ「三宅日記」
2019年04月16日(火) 12時51分06秒

HIKARIPPA 2019 己亥 「DJ光」

テーマ:ブログ
DJ光は、僕が23歳の時に東京で出会った「あ、D Jって格好いい」と心底思わせてくれた最初のDJです。いや、その前にも思い返すといろんなDJと出会っているんだけれど、やはりDJ光という「体験」を経たか経ないかで、僕の音楽史は紀元前と紀元後なんです。犬式メンバーもみんな、東高円寺GRASSROOTSでの彼のプレイから様々な音楽的インスピレーションを受け取って育っています。
 
今や、フリーフォームなDJとして日本を代表する存在になっていますが、光くんがかける音は、それがなんであろうと、あの当時僕らが受け取った、悪くてフリーキーで振り切れててユニーク、ジャンルを超越した「REBEL」、それでいて根底にお洒落な「乙」の心と、奄美育ちの「海の風」な感じは、いまだに何も変わっていません。
 
REBEL(反逆の)×URBAN(都会的な)×NATURE(野性)。本人は一切意識していないジャンルだと思いますが、もはや存在がアーバンパーマカルチャーです。都会に生えた野生のパイナップルの爆弾。
 
東京時代の「徹頭徹尾」「nbsa+×÷」、沖縄時代の「残波JAM」と僕が開催するビッグパーティには常に出演してもらって来ました。また、2013年、2016年と2度の選挙フェスにも快く駆けつけてくれた、無愛想なようでいて心やさしき兄貴でもあります。
 
2016年、3年前になりますが、沖縄にいたころの最後の仕事が、DJ光のミックスをリリースすることでした。この後、急転直下で2度目の選挙に出ることになり、気がつけば沖縄を離れることになっていました。
 
そのころに書いた、ミックス用の紹介文を再掲載しておきます。今年も、吉備の奥深い山へ、DJ光を招く日を迎えることができて光栄です。また、たくさんの地元有志たちが協力をして、里山再生の一環として、こうした限界集落にパーティの灯火とクリエィティブな風をもたらすことができることを、とても仕合わせに感じています。YAAAAH MAN !!!!!!
 
↓↓↓
 
 
【21世紀初頭、東京のラグタイム】
 
新宿から地下鉄に乗って10分程度、地下鉄丸ノ内線「東高円寺」駅を降り、青梅街道沿いから入って直ぐの小さな三角ビル。狭い螺旋階段を上った2階の10坪ほどのバースペース。かつて90年代に東京のレゲエバーのメッカとして語られる「ナチュラルミスティック」が其処にあった。6年続いたお店を店主が閉じた時、20代前半のスタッフだったQ(キュー)は、その場所を引き継ぐことにし「Grass Roots」と名付けた。
 
以前のレゲエ色からさらにQの多様な音楽志向・空間センスを反映させた店は、全国津々浦々、アンダーグラウンドシーンのあらゆる才人たちが引き寄せられる小さな宇宙へと成長していくことになる。ここでの出会いと刺激、音、センスに染められ、アーティストとして世に出て行った者は数知れない。23歳の時(2003)に、毎週金曜をここでバイトした時間は僕にとっても財産だ。
 
そのQとは同じ年齢、奄美・徳之島出身のDJ光(まだDJを始めて間も無い頃)は近所に住んでいて、開店当日から店に入り浸るようになり「暗闇の中で漫画を読んでいた(Q)」という。この2人が出会い、それぞれのレコードアーカイブを合一させるようにして店のレコード棚が出来上がっていき、そこからDJ光という日本を代表するDJの独特なフリーフォームが完成されていくことになる。「ALL GOOD MUSIC」どんなレコードも彼のプレイに組み込まれるとジャンルを超越して自由に羽ばたいていく。Qと光が交互にレコードをチョイスする夜は、若いバンドマンだった僕やメンバーたちにとってまさに「Grass Roots 音楽大学」だった。
 
2009年、僕は犬式第1期を走り抜けて活動を停止しソロ活動を模索していた。DJ光はもはや不動のポジションを築いて全国を飛び回り、そろそろ東京を離れて南方回帰、沖縄へ拠点を移そうとしていた。アパートを引き払った彼は、東京滞在の最後の半年間、離婚したてで部屋に余裕があった僕の杉並の一軒家に居候することになる。
 互いに多忙なので、何日も顔を合わさないこともあるユルい共同生活だったが、ツアーから帰ると時折、CDRと1万円札が台所に置いてある。
「家賃の代わりか(笑)」
 
CDRの中身は当時、毎週月曜にDJ光がレジデントを務めるGrass Rootsでのイベント「月光」におけるプレイの録音物。「アーリータイム」とか「ひまなときに」、「けっこう本気」「Re-EditDisco」などといったタイトルがマジックで書き殴られていた。これは何よりのお土産だった。「昨晩のDJ光」が録りおろしで家で聴けるのだから。
 
およそ半年、我が家のコタツを居場所としていたDJ光が沖縄へ旅立った時、僕の手元には10枚くらいのCDRが残っていた。家賃は5週間おきに1万円くらいしか払わなかったけど、別に構わなかった。「将来、こいつをリリースすればいいさ」などと冗談めいて言っていたものだ。
 
あれからもう直ぐ7年の月日が経つ。
 
気がつけば僕も沖縄に暮らして5年になり、此処でハイサイレコーズというレーベルを営むようになった。いくつかのミックス作品をリリースしたのち、CDケースの奥からこの当時のCDRを引っ張り出して近所の居酒屋にいるDJ光を訪ねた。
 
「光くん、あんときの家賃シリーズを音源化したいんだけど」
「基本的に好きにしていいよ」
 
ということでセレクトに入り「どのDJ HIKARU MIX CDの既発作品とも被っていない内容のもの」として選ばれたCDRには「ラグタイム」と書いてあった。
 
テクノやハウスをかけ倒した夜のピークタイム、まるでそのルーツを掘り返すかのように往年のロックやジャズを盛り込んでくる特有のスタイル、まさに「光のロックな時間帯」のカットアップになっている。DJ光には「あー、サンタナってハウスなんだなぁ」と感嘆させる魔力がある。
 
ラグタイムとは、19世紀末から20世紀初頭、クラシック音楽の手法や楽団編成が黒人音楽と融合して「Ragged Time(遅れたタイム感、テンポのズレ)」つまりダウンビートを強調し、より大衆的な酒場などでの楽しみとして、ジャズやポップス、ダンス音楽へと変化していった初の軽音楽のスタイル。まさにうってつけのタイトル。この盤をかけると、あの当時のGrassRootsの濃密でワイザツで文化的な一夜の空気が彷彿と蘇る。
 
ー10坪のフロアにひしめく「乙」者たちと、DJブースの魔王。そしてバーカウンターから音の鳴る茶室に気を配る、利休のようなQー
 
三宅洋平(HAISAI RECORDS) 
 
 
 
DJ光(BLASTHEAD)
 
日本中のおもしろパーティをトビ廻るDJ。ゆるい次男。ネコ好き。高円寺の人間交差点こと〈GRASSROOTS〉のハコ番を経て、沖縄へ移住。大規模な野外フェスティバルや、大バコで海外アーティストのサポートからアンダーグラウンド・パーティーまで、どんな現場でもこなしてしまう現在もっともパーティ・シーンから厚く信頼されるDJだ。ダブ、レゲエ、ヒップホップ、ソウル、ファンク、ディスコ、ブレイクビーツ、ハウス、テクノ、ジャズ、ロック、アンビエント、様々なワールド・ミュージック等々、「フリー・フォームを超えたフリー・フォーム」と云われるほどの自由な在り方で、古今東西縦横無尽にジャンルを超えてオール・ミックス。独自の解釈でいとも自然に混ぜ合わせ、聴く者を 引き込んで行ってしまう彼のプレイは誰にも真似出来ない。当然その音楽性は浅く広い訳ではなく、「深く広い」また、1997年よりDr.TETSUとのユニット、「BLAST HEAD」としても活躍。1999年から2000年までに1st/2ndアルバムをリリースし、CHARI CHARIやボアダムスのEYE等に絶賛される。2001年に彼等自身でfree handレーベルを立ち上げ渾身の傑作3rdアルバム「head music」をリリース。ジャンルを飛び越えたまさしくフリーな音楽観溢れるヴァイブを放つマスターピースとして広くシーンに浸透し、CHARI CHARIやCALMのコンパイルCDにもライセンスされた。続く2002年にリリースされた4thアルバム「Landscape」で、さらに自由度の高い音楽性を提示。更なる広い音楽ファンを魅了する。2004年にはUAのアルバムで1曲プロデュースや、光はREBEL FAMILIAのREMIX、RIBERTHのミックスCD等を手掛ける。そして2007年に5年ぶりのアルバム「Outdoor」をリリース。2009年8月5日には、結成12年にして快進の6枚目となるフル・アムバム「NU ISLAND」をリリース。多数のDJやクリエイター、パーティー・フリーク、クラブ・ミュージック・ファン達に厚い信頼得て認知される。2012年には公式DJミックス作品「HIGH PSY」が何と世界リリース、2013年には日本の音源を使用した「COUNTRY OF ORIGIN: JAPAN」、2015年にはTHA BLUE HERBのフロントマンとして活動してきたtha BOSSの客演集DJミックス作品「BORDERS」、KENICHI YANAIとのプロジェクトHIKARU meets KENICHI YANAIのアルバム「EASY LISTENING?」のリリース、三宅洋平主催のHAISAI RECORDSから「OKINAWA ZANPAJAM MIX」のリリースと精力的に活動を続けている。今年に入り「Ragtime」、「OK? Tropical Ghetto dub -FOR ARIWA-」をリリース。
 
THA BLUE HERBのMC、tha BOSSが客演したナンバーをDJ HIKARUがミックスした(NATALIE)
 
 
 
“HIKARIPPA 2019”

4/20(己亥 弥生十六夜)(土)@赤磐・いきどまり
Open/Start 22:00
Entrance ¥2500-

-DJ-
HIKARU (BLASTHEAD from 沖縄)
MKY(犬式)
Kazoos(SUN LIFE from 鳥取)
TEE-KAY(from 玉野)

-SOUNDSYSTEM-
HAMASTAR

-CANDLE-
tatto

-BAR-
BAR HIKARIPPA(with Abee from BAR Cheeky 東京・吉祥寺)

-FOOD-
ラガー食堂
光っぱ食堂


NOTICE
・ 開催場所は標高380m、夜間はかなり寒いので防寒具を忘れずにお願いします。
・ テントを持参の方は1張(500円)を入場の際にお支払い下さい。(先着順約20張)
・ イベントスペースに限りがあります。張る場所がない場合ご容赦ください。
・ Partyは夜間に行われます。駐車スペースから会場まで夜道を歩きます、懐中電灯をお持ちください。
・ 岡山の中山間地域で、ご高齢の方が多く住まわれ、人以外にもタヌキ、イノシシ、シカ、テン、フクロウ等、
色んな生物が住んでいます。車のスピーカーボリュームを少し下げて、安全運転でお越しください。
・ 会場に着いたら、後はDJに任せ、踊るだけ!Hikarippa!

◼︎お願いです!!◼︎
道沿い右側、縦列駐車でお願いします。
地元の車が通れるように配慮をよろしくお願いします。
 

三宅洋平(犬式 INUSHIKI)さんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントする]

Ameba芸能人・有名人ブログ