「民泊」についてのご説明

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いわゆる民泊新法(住宅宿泊事業法)が6月に施行されます。
「民泊」という言葉が独り歩きしていますが、大きくとらえて「民泊」とは二つの種類が存在します。宿泊業でない方にはご理解されていない方もいらっしゃると思いますので、以下簡単にご説明いたします。

◆「民泊」は内容が大きく二つに分かれる◆
 
①修学旅行などでの民泊。漁業体験や農業体験などをするために、ホストファミリーのご自宅に泊まる。大体3~4名一組で一緒に仕事を手伝ったり、寝食を共にしたりする。泊り方からするとホームステイに近いかたち。
 
②空き家や空きマンションなどを利用した宿泊業。単純に言うと部屋貸し。貸別荘に近いかたち。
 
簡単に申し上げると以上の二つに大まかに分けることができます。
同じ「民泊」でも内容が明らかに違うことがお分かりいただけると思います。
今回の痛ましい事件は②で起きたことです。通常宿泊業ではフロントなり、帳場なりがあり、基本的には同じ場所あるいは敷地内に管理人がいます。(ホテル、旅館、民宿、ペンション、ゲストハウスなど)
しかし今回の事件が起こった②の種類の民泊ではフロントなどは存在しません。もし「管理人」のいる施設であればまずこのようなことは起きにくいと思います。(絶対とは言えませんが、何らかの異常に気付くはず)
規制緩和の名のもといろいろな新しい法案が可決され施行されていきますが、いわゆる「リスク」は最初から感じてはいながら事が起こらないと腰をあげないというのはある意味いつものスタンス。いろいろな業界の思惑が絡んでいることは容易に想像がつきます。

◆2020年に向けての客室不足が懸念されている?◆
 
また2020年に向けてホテルの客室数などが不足しているとの報道をよく聞くことがあると思います。確かに東京や大阪などの首都圏のホテルなどは稼働率も高いですが、地方に目を移すとそんなことはありません。ちなみに旅館の全国の客室稼働率は38%程度です。個人的には国の施策として地方までのアクセスの改善をして(2020年に不足が予想されるのであれば、その年だけでも良い)現在ある施設を活用させることが政府が掲げている「地方創生」にも寄与することだと思っています。

例えば我々が住んでいる広島県。広島市内は昨今。インバウンド客の増加や広島東洋カープの躍進なども手伝って、一昨年あたりから広島市内のホテルが取れにくい状況がありました。ただ昨年の秋以降お話を聞く限り、その勢いも徐々に陰りが見えつつあるそう。ゲストハウスの新規開業や民泊が影響を与えているのかもしれません。広島市内及びその周辺では、今後ホテルなどの新規開業が相次ぎ、2000室程度増えるといわれています。宮浜のある廿日市でも、ここ1~2年で300室程度は増えると予想されます。競争は激化しますがお客様にとっては選択肢が増えるのでいいことだと思っています。我々は今まで以上にお客様にご満足頂けるサービスを提供していく、ただその一点に尽きます。

◆まずできること◆

今回の民泊新法は前述の通り6月に施行予定ですが、各自治体(県など)により条例で規制することができます。来月県の業界団体として広島県に伺う予定ですが、特に違法民泊の取り締まりに関しては今回の痛ましい事件のことを肝に銘じ、強くお願いするつもりです。
また民泊物件となった部屋が入るマンションが自分の自宅と一緒だったら???

私は嫌です。



最後に・・・今回の事件で犠牲になられた方のご冥福をお祈りいたします。