着地型観光とは?

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皆さんこんにちは。

 

先日誕生日を迎え、「若」が取れた「旦那」のヒタニです。

 

今日は我が地元・廿日市市が推進している「着地型観光」についてのお話です。

 

昨日廿日市市共創センター主催の「産業連関強化塾」が開催され、私も参加してまいりました。

 




近年はインバウンド人気の影響でしょうか、観光業以外の業種の方々も数多く参加されています。

 

今回も70名以上の方々がご参加されたくらいの盛況ぶり。廿日市の観光への期待の表れでしょう。

 

ところでこの会ですが、いろいろな異なる事業者をマッチングさせて稼げる商品を創っていく。

 

それにより「地方創生」、「交流人口の増大」、「滞在時間の延長」などが期待できます。

 

昨年も「着地型観光」をお題として強化塾が行われ、私もゲストスピーカーとして少しお話させて頂きました。

 

実は10年ほど前、当時は行政はほとんど絡んでいませんでしたが、「宮島には年間300万人の観光客が来ている。その人たちを何とか廿日市の本州側で滞在時間を延ばしてほしい」との提唱から、とある会が発足。1年かけて議論を重ねた経緯があります。(ただ結果はかけ離れた感のある残念な感じにはなってしまいましたが・・)その時出来たHPがこちら⇒「はつかいち宮島体験観光なび」

 

このホームページ、3~4年くらい前までは「体験観光」で検索をかけると、なんとトップに出ていましたΣ(・□・;)

 

それだけ取り組み自体早かったということでしょうか。

 

ところで当時300万人だった宮島の来島者数ですが、昨年は450万人を超える方々が訪れました。

 

また当時と違うのが訪日観光客の増大です。それにより右に倣えで「インバウンド向け」に舵を切っている感じですが・・ただ私はそのことに関しては多少違和感を覚えます。(この会に限らずです)

 

★宮島の来島客数の落とし穴★

 

10年前は300万人、昨年は450万人。とても魅力的な数字です。その方たちに対して廿日市市内の観光コンテンツを組み合わせた魅力的な商品を創り、滞在時間を延ばしてもらおう!

 

気持ちはわかります。

 

が。。。。。。

 

それはもしかして間違いかもしれません。

 

「宮島」というブランドはとても強力です。

 

「宮島」を目指して皆様お越しになっています。

 

その皆様に対して例えばお越しいただいている間に、「スキーしませんか?」「果物狩りいかがですか?」といったところでいかがでしょうか?

 

私たちが東京ディズニーランドを目指しているのに同じようなことを言われても行きませんよね。ディズニーランドを目指しているわけですから。

 

★どこにでもあります★

 

次に個々のコンテンツの内容ですが、先ほど申し上げた「果物狩り」や「スキー」などは、全国どこでもあります。

 

またゴルフや美術館や乗馬や釣り堀なども。

 

廿日市の中山間地域のアクティビイティで日本有数のものといえば、「フィールドアーチェリー」くらいでしょう。(これは本当におすすめです!)

 

それ以外は正直言って、特に目新しいものはありません。

 

★「宮島」を「利用」する★

 

そこで思うのが宮島目的の観光のお客様を引っ張ってくるのではなく、あくまでコンテンツの魅力あるいはアクティビティ同士が連携した商品を「ターゲットとした地域」に対して売りに行くという事。

 

例えばスキーですが「めがひらスキー場」。信州や北海道のスキー場のほうが雪質は格段に上です。ただよく考えると本州では最西端に位置しています。よく来ていただいている地域(おそらく福岡などの九州地域、あるいは四国地域の方々でしょうか?)も統計があると思います。まずはその地域に広告宣伝を集中投下する。(それ以外の地域の広告はいらないくらい)しかしただスキー場の案内だけでなく、あの「宮島」まで60分で行けるという事を最大限アピールすること。またおまけに牡蠣のシーズンです。いろいろな見せ方・連携が目に浮かびます。今このブログを書いている最中も(笑)

スキー場のリーフレットなのに、朱の大鳥居の画像がドーン!とあったらインパクト大だと思うのですが。。。

ゴルフ場、乗馬施設なども然りですね。もし1泊であれば1日はスキーやゴルフで楽しむ。2日目は世界遺産を観光というほかの地域ではない選択肢が提案できます。この考え方は昨年改修した当館の温泉施設にも流用しました。

 

当館は温泉が売りの一つですが、先ほどと同じように温泉なんて全国どこにでもあります。泉質なども九州や北海道などにはかないません。ではリニューアルするときに何を一番に考えたか。まずは当館の一番の強みである「海を眺望できるロケーション」を最大限活かすこと。またそこからは「宮島が見えること」を意識しました。(ちなみに宮浜温泉は10年前から「宮島から一番近い温泉郷・宮浜温泉」として刷り込みを図ってまいりました。)

 

次に果物狩り。

ターゲットとしてはやはり宮島目的のお客様ではなく、思い浮かぶのは滞在時間の長い訪日外国人や、近隣(車で60~90分程度)の日帰りができる範囲の方々でしょうか。家族連れや子供会など。

 

というように何でもかんでもインバウンドではないという事だと思っております。

 

★連携は数多いほうがいい★

 

ただ連携はいいですが、それをどうターゲティングして売っていくか。

しかしそうしても売れないことも当然多くあると思っています。

ただプランニングしていくこと自体はとてもいいことだと思いますし、昨日基調講演をいただいた「森の国」の伊澤社長のお話にも出てきた通り、基本的に体験観光ですから在庫は抱えません。という事は1件でも2件でもご予約があれば前進なんです。地域の活性化も実現できますしね。

 

★いずれの企画・商品も地元の方々をターゲットとすることが必須★

 

ところで今、宮島で初の取り組みが行われています。

 

 

実はこの企画、近隣の宿泊施設を中心とした勉強会が一昨年発足してできました。

 

この会で元々宮島地域の閑散期に、何かいい企画ができないか?という事が始まり。

多くの皆様方のご協力を得て1/26~開催予定です。

チケットも3日間で300枚を予定しておりましたが、昨日時点でなんと完売!!

それだけ「夜の弥山に登ってみたい。そこで星を観てみたい!」というお客様が多いという事。

ただチケットをお買い求めいただいた方というと・・ほとんどが地元の方という事実。

今年は1年目で継続も含めていろいろな課題が出てくると思います。

しかし実際に行った地元の方々の満足度が高ければ近い将来、宿泊にも影響が出てくる可能性があると思っています。

 

また「星を観る」ツアーも今は全国で結構流行っています。

信州・昼神のツアーが成功事例ですが、今回の企画の目玉はやはり「宮島」というブランドが強く反映されているかと思います。

 

毎年夏に行われている「宮島水中花火大会」。

これも実はお盆時期に帰省する方々が多いので、その時期に始まったと伺っております。

元来は地元向け。しかし今は全国から多くのお客様がいらっしゃる、一大イベントに成長しています。

 

★当館のこれからの取り組み★

 

当館では現在進めていることがあります。

廿日市市内の他3社様と連携して「フィールドアクティビティを活用した特化型ツアー(+宮島)」という商品開発及び販路開拓を行ってまいります。

 

 

地元交通機関である「津田交通」様、中四国唯一のアーチェリー場「佐伯国際アーチェリーランド」様、インバウンド率が65%を超えるゲストハウス「おもてなしホステル」様、広島県内で数少ない温泉宿泊施設である当館。この4社連携で進めてまいります。

何をどうするかはこれから。楽しみでもありますが、大変そうでもあります(;^_^A

 

★結論★

 

まだまだ途上だという事は間違いないですが、以下のことは確信しております。

 

・連携は前向きにしていくことが(ただ無理のないように)地域の活性化につながる。

・宿泊施設のプランとして売るほうが良い。(前広に浸透を図るため。ただしプラン名などは宮島を利用したほうが良いと思います)

・売るターゲットを絞る。

・「宮島」を目指すお客様は基本的には除外。新たにお客様をコンテンツの連携で創る。

・「宮島」が近くにあるよとちらつかせる。

・いずれの商品、連携も近隣のお客様をターゲットにすることがマスト。

 

その他もあるとは感じていますが、強化塾もあと2回あります。

会を通じていろいろと気づかされること、発見することがまだまだあると思います。

 

以上、つらつらと想いを書き留めてしまいましたが、一旅館の旦那が思ったこと。評論家などではないですのでご承知おきを。

 

いずれにしてもそのような場に参加させていただいているという事に対し感謝ですね!(^^)!