前回は赤色色素をまぶしたオートミールを粘菌に食べさせましたが、染まりませんでした。そこで今度は青色色素をまぶしたオートミールで試してみました。

↓ 青い部分が青色色素をまぶしたオートミールです。するとその先の部分が緑色になりました。これは元々粘菌は黄色なので青色が加わったことで緑色になったと思います。

 

 

↓ 色素の影響で粘菌が死んでしまったのかと心配したのですが、元気に生きています。色素の部分は成長とともに先端部分に移動するようです。まるでカメレオンの様です。

 

↓ 色素の影響を受けていない黄色い粘菌アメーバと今回の緑の粘菌アメーバが近づきました。融合したらどうなるのでしょうか。

 

(追加情報)この緑色になった粘菌は、先端を切って新しい餌(オートミール)で培養すると、徐々に元の黄色に戻ります。

食用色素(青色1号)は化学合成された有機化合物で自然界には存在しません。別名をブリリアントブルーという青色色素です。だいぶん前ですが、当時勤務していた研究室の実験室試薬棚にはブリリアントブルー、メチレンブルー、コットンブルーといった青色色素の試薬瓶がありました。愛すべき粘菌をこういう試薬で染めるのは本意ではないので、もし今後粘菌を染色するのであれば、ロクショウグサレキンのようなキノコやツユクサなどの天然物を使いたいです。