今日(8/28)午前中も実家の方に行ってきました。地区の人が総出で草刈りをしていました。お疲れ様です。車を降りてたまたま畑にいた近所の人と話をすると、この集落に住んでいる私の小学校・中学校の同級生が今朝亡くなったと聞いて驚きました。

 午後から改めて変形菌を探しに行きました。端境期なのか、なかなか見つからないので集落の北側の端にあるため池に行ってみました。ため池に水が流入する水口付近に転がっていた湿った枯れ枝を見ると、変形菌が発生していました。やっと見つけました。新鮮な子実体で鮮やかな黄色です。

 

 

表面をデジカメでアップで撮影すると、黄色いしわ模様のようなものが見えます。 特にヘソのようなへこみは見当たりませんでした。

 

実体顕微鏡で見ても同じです。黄色い粒々のように見えます。これは石灰粒なのでしょうか?

 

表面の子嚢壁を壊すと、褐色の胞子が出てきました。

 

文一総合出版の変形菌入門 36-37頁の検索表を見ると、

①子実体は比較的小さい単子嚢体

②細毛体はある(手持ちの小型顕微鏡で調べました)

③胞子は暗い色

④子実体に石灰を含む

⑤柄はひも状ではない(ひも状のものはぶら下がっているようです)

 

ここに区分されるのは、モジホコリ属、ジクホコリ属、ホネホコリ属、カタホコリ属、サカズキホコリ属ですが、表面の形態からホネホコリ、カタホコリ、サカズキホコリは除外されます。またジクホコリとも違うので、モジホコリということになります。

変形菌図鑑(山と渓谷社)の243頁のキカミモジホコリの写真や説明などを参照して、キカミモジホコリと判断しました。

 

本当は、性能の良い生物顕微鏡が欲しいところです。手持ちの物は子供の夏休みの自由研究用レベルの物で、最高倍率も250倍です。ニコンの生物顕微鏡だと うん十万円もするので手が出ません。