職場からちょっと離れた喫茶店。
老夫婦が切り盛りしている落ち着く空間。
ママさんが作るホットサンドも具だくさん。
「店内撮影禁止」と書いてあってショックだったけど、パパさんに恐る恐る聞いてみたら、あっさり料理の撮影許可をもらえた。
お客さんも1組しかいなくて、まさに「穴場」。
ランチのいい店を見つけられたと思ったのに、わずか2回目にして、店を出る時にママさんから閉店することを告げられた。
「実はね、今月で店を閉めるの」
1組1組に丁寧に説明してくれたお客ファーストの精神に共感を覚えた。
リピートしに来て空振りしないで済む。
仕事中から気になっていて、夕方の会社帰りに店に寄ってみた。
何かテイクアウトでも出来たら、してみるつもりだった。
すでに「閉店」の貼り紙があった。
心配になって前日みたいにドアに近づいたところ、ママさんが出て来てた。
「あっ、お昼のお客さん・・・」と気づいてくれた。
「片づけって大変ですよね。3連休のどこかで手伝いに来ましょうか」心配になったネイ子が、思わず発した。
ママさんも最初断ったものの「やっぱり頼もうかしら・・・」
ネイ子は帰りに、羽根つきのたい焼きを家族の分も買って持ち帰った
食べて終えてから「温めて食べて」という説明書きが袋から見つかった。
職場の人から、たい焼きの「養殖」と「天然」の違いを教わり、家族に披露した。
台風の過ぎ去った日、店じまいの手伝いに行って見た。
娘さんも手伝いに来ていた。
ネイ子と年が近そうだ。
人形などをプチプチに包んで箱に詰める作業などを手伝った。
時折、常連さんが閉店のうわさを聞きつけて訪ねて来た。
ママさんと娘さんは、食器の箱詰めを始めた。
ネイ子は一緒に世間話を交わし、店の苦労話などが聞けて楽しかった。
長い間営業していると、いろいろなことがあるものだ。
夕方になり、ママさんから「今日はそろそろ終わりにしましょ」
ネイ子の人形詰めもほぼ終わった。
最後にママさんから「まかない食べてっね」
名物のボルシチューだった。
ネットで写真を見たことあったが、食べたことが無いメニューと初めて対面出来た。
「写真撮っても、いいですよね?」
この店の名物を、最後に食べたのがネイ子と言うことになった。
この話は、8割フィクションだと思ってください。
ネイ子は、架空の人物です。
アド街ック天国『ハッピーな埼玉・スペシャル』の記事はこちら(2021年1月11日)
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では、明日。