松岡みやびハープ教室は、現在47都道府県中およそ20の地域(緑色の県)より生徒さんにお越しいただいております。
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30代~70代を中心として、大人になってハープを始めた方々が趣味で楽しんでくださっています。

音大をめざす学生さんならばレッスンのために上京するのは当たり前かもしれませんが、趣味の習い事で新幹線や飛行機で定期的に教室に通うというのは、相当すごい情熱だと思うんです。

全国的な広がりを見せているところも、一般的な音楽教室とは異なるミヤビメソードの特徴。

そういうエネルギーに溢れハープを愛する方々には、ぜひ将来ミヤビメソードの支部教室を開校していただきたい。

ミヤビメソードは、特許庁より商標権を認可されたブランドですので許可なく教えることは出来ませんが、きちんと技術を習得された方々には師範免状をお渡しして開校のお手伝いをさせていただきたいと思います。

ただ、私個人の好き嫌いで人選するのは不公平でしょう。だから級段認定制度を取り入れ、誰もが納得のいく形で、段レベルの技術と精神を取得された方に免状を授与したいと考えています。

こう、思うようになったのは、レッスンで60代の生徒さんと雑談していたときに聞いたひと言がきっかけでした。

「将来もし足腰が立たなくなってお教室に通えなくなったら、老後の楽しみとしてミニハープを教えてもいいですか?近所の公民館で数人集まってお茶したりしながらミヤビメソード教本のポピュラー名曲を弾いたり、みやび先生や講師の先生に教えていただいた技術を広めることができたら…まだまだ10年くらい先の夢なんですけど~。。。図々しくてスミマセン…(笑)」

それを聞いたときに、

あぁ、こういう純粋な夢なら応援したいな!って思ったんです。

プロのハーピストになる、プロを育てる名教師になる、っていうのは生半可な努力では無理です。

とくに、CDを出したりコンサートホールでリサイタルをするようなソリストになるためには幼児の頃から毎日数時間のエリート教育を受け、中学からは毎日8時間以上の練習をして海外にも修行にでる必要があります。

そのために、家族はすべての時間と給料を犠牲にしてその子のために捧げ、家財道具や土地を売ってまでレッスン代を捻出したり、スポンサーを見つけないととてもやり繰りができない過酷な世界。

そんな常軌を逸した情熱を我が子にかけられる親は、やっぱり(ウチもふくめ)親が音楽家であるケースが殆ど。歌舞伎の世襲制のように生まれたときから、本人の意思に関係なく音楽家になるべくして育てられるのです。

人口が多いピアノやバイオリンでは、こういう教育を受けたスペシャリストが多く、逆に飽和状態になって悩んでいるくらい。

ハープだと、まだ日本に数人もいないですかね?

20年かかってスペシャリストの花を一輪育てるのも意義のある人生でしょうが、わたしは20年あるならばハープ文化の土壌に種をまく講師を100人育てたいと思うんです。

大人になって楽器を始めて本格的なプロをめざすのは無理があるし辛く苦しい世界なので、セミプロとしてゆとりをもちながら好きなことを楽しむのも素敵だなと思うんです。

今の日本にはハープの技術をきちんと教えられる先生があまりに少ない。地方によっては1人もいなくて他県まで通わなくてはいけない現状です。

まずは、東京本部で学んだ技術を故郷に持ち帰って公民館で気軽にミニハープを教えてみるのはいかがでしょう。

近所に楽しくハープを習える場所があっておばあちゃん達がやっていれば、お孫さん達も興味をもつでしょう。

才能のある子供がハープと出逢えば、おのずと一般家庭からもスペシャリストが生まれ、やがて次世代には格差がなくなる時代がくるでしょう。

ピアノやバイオリン教室が少子化に悩むなか、ハープ人口だけは増え続けています。

高齢化社会における癒しの音色の需要は今後ますます高まってゆくでしょう。

ここに、ハープ文化の未来を照らす希望の光が見えるような気がしています。